概要
元嫁の夢を見た男が、夢の中で天国にある『バベルの図書館』へと迷い込む
三年前に離婚した元嫁の夢を久しぶりに見た男が、夢の中で、二人の思い出の場所を巡るうち、やがて見たこともない世界へと辿り着く。そこは六角形をした不思議な図書室だった。驚く彼の前に、突然現れた 金髪碧眼の青年はそこが『バベルの図書館』で、しかも、天国の中にあるという。さらに司書だと名乗るその青年が言うには、天国は人の集合的無意識の中にあり、どうやら、彼のソウル(魂)は夢からその場所へとなんらかの理由で紛れ込んでしまったらしい――生きている人間のソウルがやってくることは前例がないわけではないが、非常に珍しいということだ。彼はなぜそこへやってきたのか? その謎を追って、二人は『バベルの図書館』にある、すべての時間の出来事を記した全書物を閲覧し、それらの知識のすべてを有する唯一の存在、「本の人」を探す旅に出る。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?