図書館の百合

彼女との接点がない。

近くにいくのも変だし、声をかけることだって図書館では躊躇われる。

待ち伏せなんて論外。


同じテーブルの対角に座って、彼女を盗み見るくらいしかできない。


一度でいいから声を聞いてみたいなぁ。


すると、図書館にかわいい悲鳴がこだました。

人生で初めて、家庭内害虫に感謝した。

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