コップの百合

皿洗い当番なのを忘れていた。

彼女が帰ってくるまでに洗っておかないといけないのだけど喉は渇く。

仕方なく彼女のコップを拝借して――


とかやっていたら彼女が帰ってきてしまった。


「あ、わたしのコップ」

「ごめん、ちょい借りてる。すぐ洗うから」

「ゆ、ゆっくり飲んでていいよ」


彼女の頬は真っ赤だ。

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