ぬいぐるみを挟む百合

幼いころからぬいぐるみを抱いていないと眠れず、彼女との旅行にも持ってきた。

お気に入りの猫のぬいぐるみは彼女にやけに気に入られてしまい、就寝前になっても返してくれない。


とうとうむくれたわたしに彼女は


「じゃあ、ぬいぐるみを抱いてるわたしを抱けばいいよね」


とにこり。


すべては策略だった。

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