理想とは、どうすれば完結するものなのか?

 ある日、主人公の目の前に、グロテスクな者が現れる。見た目のグロテスクさはさることながら、腐臭もひどい。そんな彼は言う。
 ――理想の君をあげる。
 しかし眠りから目覚めても、主人公に変化は見られなかった。つまり、彼の言葉通りだった。「理想の君をあげる」と言ったのであり、「理想の君にする」とは、一言も言っていない。そう、変化は主人公自身ではなく、家に起こっていた。
 主人公の他に誰もいないはずの家に、もう一人の主人公(理想)が現れたのだ。まるで、ドッペルゲンガーのような存在。自分とそっくりな存在に、吐き気を催す主人公。目の前にいるのは、理想の自分。

 果たして、主人公が次にとった行動とは?
 
 是非、御一読下さい。

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