二人の行く末にも、花が咲き誇りますように。

 底辺の高校でギャルとして生活を送っていた主人公は、ある日暴漢に襲われそうになったところを、進学校に通う少年に助けられる。このことをきっかけに、底辺ギャルの主人公と、高い偏差値を誇る堅物少年は、お互いを意識し合うようになる。
 主人公が底辺高校の成績底辺だったため、退学を迫られる窮地に陥った時も、少年が勉強を教えてくれたり、親を説得してくれたりして助けてくれた。
 しかし、文武両道の天才と思われた少年は、自分の部屋の片づけが苦手で、顔や名前を一致させるのにも苦労していた。それは少年のある秘密に原因があったのだが……。
 そして、勉強に目覚めた主人公の周りでも変化が起こり始める。
 さらに、少年の初恋相手まで登場し⁉
 果たして、主人公と少年との恋の行方は――?

 意外な展開が次々に起こり、読者を飽きさせません。
 また、恋愛小説ながら、まるでミステリのような伏線の回収も見事です。
 思わず主人公に感情移入し、応援したくなること間違いなしです。

 是非、是非、御一読ください!
 
 

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