あらゆるものの「陵辱」

この言葉を誰に用いたいかと言えば、「僕」に対してです。

子供ゆえの無知、
子供ゆえの無力。
そして、
子供ゆえの無警戒。

鮮やかな朝顔の色をした顔料が、べたりと僕の心に塗りたくられてみれば、それは筆舌に尽くしがたい腐臭を帯びており。いきなりそれを浴びることになってしまえば、この先の彼の人生は、どのようにねじ曲がってしまうのか。

いや、もう一つ踏み込まねばなりませんね。

そのねじ曲がり方は、果たして僕の故郷に親和する形を帯びるのか、あるいは排斥し合う形を帯びるのか。いずれにせよ、もはや心に平穏は訪れなさそうだよな、と思ってしまい。

そして、最後に言わねばならないのは。

なんでしょうね、「そこに生まれただけ」なんですよね。
たったそれだけの事実がただただキツく、えげつないです。

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