あらゆるものの「陵辱」
- ★★★ Excellent!!!
この言葉を誰に用いたいかと言えば、「僕」に対してです。
子供ゆえの無知、
子供ゆえの無力。
そして、
子供ゆえの無警戒。
鮮やかな朝顔の色をした顔料が、べたりと僕の心に塗りたくられてみれば、それは筆舌に尽くしがたい腐臭を帯びており。いきなりそれを浴びることになってしまえば、この先の彼の人生は、どのようにねじ曲がってしまうのか。
いや、もう一つ踏み込まねばなりませんね。
そのねじ曲がり方は、果たして僕の故郷に親和する形を帯びるのか、あるいは排斥し合う形を帯びるのか。いずれにせよ、もはや心に平穏は訪れなさそうだよな、と思ってしまい。
そして、最後に言わねばならないのは。
なんでしょうね、「そこに生まれただけ」なんですよね。
たったそれだけの事実がただただキツく、えげつないです。