斎藤の話を読んだ限り、とても不思議だと思いました。でも、それはダメとかではなくて、むしろすごく良くて、惹き付けられました。斉藤さんの掴めないキャラクターも魅力の一つですよね。少ない文字数でも、凄く心に響きました。これから、こんな小説がかけるように努力していきたいと思うような小説でした。応援しています。
教室で友達を待っていた野田のところに、変わり者で有名な斎籐がやって来た。この斎籐、なかなか鋭いところを突いてくる女の子で、周りの同級生たちが付き合いにくいと思うのも分かるような気がします。ただ彼女の思考にみんながついていけないだけだと思うけど……彼女がしていることは哲学でしょう。あまりホイホイ安易な返答をするのはよろしくなさそうですね。でもそんな斎籐に付き合ってくれる野田はとても優しくて真面目ないい子で私はなんだかほろりと来てしまいました。野田の丁寧な心理描写に引き込まれます。
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