異世界ファンタジー小説というものは、その世界観を表現するのに、こちらの世界では使わない言葉を書き連ねるものという思い込みを、この『流れる星は暁に抱かれ』は軽く打ち破ってくれた。読み進めていくうちに…続きを読む
涼国の若き公子、桂舜は、宮廷での窮屈な日常を厭い、夜闇に紛れて逃げ出しては酒場街をうろうろしている。この文武両道で優秀なはずの公子の困ったふるまいに、父たる王はきわめて強烈な妙案を思い付き、実…続きを読む
側室の子。第二皇子。この時点で「ああ、この王子様は不遇だな」と思っちゃうのが世の常人の常。こちらの主人公・桂舜公子もそんな一人。しかし、不遇とは言えど、胸では炎が燃えている。全てを救いたい…続きを読む
普段宮廷から一歩も外に出ない天上人たちは一般市民の暮らしが見たくなるものなのです。八代将軍しかり、ローマの休日のアン王女しかり。もちろん『涼国賢妃伝』の主上の若き日、桂舜公子も。お忍びで自…続きを読む
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