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いりやはるか

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「偉大なる誤算」〈単行本〉 分倍河原十衛門 著


〜内容紹介〜

「おら、世界一になる!」

 アイドルを目指すマチコは、東北の寒村を家出同然で飛び出した。憧れの大都会・東京でアパレル店員をしながらも健気に前向きに夢に向かって進み続けるマチコの姿に、周囲の人間も一人でまた一人で感化されて行く。しかし、過酷な運命がその行く先に待ち構えていることをそのとき彼女が知る由もなかった…

 清廉な文章と大胆な設定、緻密な構成と流麗な筆致で描かれる一大巨編。第三十二回 ウオノメ文学新人賞&第一回 ニートが選ぶ「この小説がGOISU」大賞ダブル受賞作品


 作家・阿波島広之進氏 推薦

「次世代の才能だ。ページをめくるごとに今我々がいるこの世界とは全く違う日常が広がり始める。我々は分倍河原十衛門の脳内で転がる小石に過ぎなくなってしまう。著者はこれが始めて書く小説だと言う。天賦の才とはこういうことを言うのだろう。恐ろしい才能が現れたものだ」


【読んだ人のレビュー】

 by ふわもこ太郎さん

「うんこ拭くのに使うこと推奨」

 読むだけ無駄。クソみたいな小説だった。いきなり宇宙飛行士が出てきて地球の危機を救うために一緒にNASAまで来て欲しいってなるのか全く意味不明。

 でも、最後の最後。いきなり文章がなくなって真っ白なページが出てきてオチなくねえ?と思ったら何かうすーく書いてあってもしかしてと思って炙って見たら文字が浮かび上がってきて「物語は君の中にある」って出てきた時は俺も胸が熱くなった。そこ以外はクソ。何度も言うけど、そこ以外はクソ。

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by ミカッチさん

「超泣ける名作」

 今でもまだ涙が止まらない。どうしてマチコはラストで地球外生命体と一つになって銀河系から追放される運命を選んでしまったのか。最初は全く理解できなかったけど、全ては亡くなったお父さんへの恩返しだったんだと三回読み返して気がつきました。冒頭で描かれていた夏の日にお父さんと二人で見た入道雲の形を見て「まるで、タモリみたいだね」と話していたのが伏線になっていて、それを見事に回収している部分には鳥肌が立ちました。間違いなく今年のナンバーワン!

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by じょじょりーぬ三世さん

「ネタバレ注意! それにしてもこれは来年当たり絶対ドラマか映画になるぞ」

 まず主人公のマチコだけど、これは女優の木下レナあたりがドンズバww 十ページごとくらいに濡れ場が出て来るあたり特に。

 あと、半分読んだあたりでマチコが性転換して男になってから学校一人気のあるイケメン君に急接近するあたりは腐女子意識してんのかって思って急に醒めた。要素盛り過ぎ。その辺がライト層にはウケるかも。

 全体通してオマージュ? まあ藤岡ズビズバの「世紀末一代男」やら高橋左折禁止の「味噌汁の終焉」あたりから「インスパイア」(笑)されちゃったんだろうけど。

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by ひろしさん

「近代文学の到達点」

分倍河原はこの作品で一つの到達点に達したと言っても過言ではない。平易な文章を用いながらもこれほど前衛的な作品世界を我々の目前に提示して見せた事に私は震撼した。

分倍河原が作中で何度も登場させた「うんこちんちん」というマチコの言葉に注目して欲しい。ここで言う「うんこちんちん」とは何か?

メタファーとしての「自己」を指すのである。

自己と向き合うことで初めて本当の自分、すなわち「自分はマチコではなく町蔵」であることを自覚するに至った経緯を描き出す手法は鮮やかで、それでいて我々の郷愁を誘う魅力に溢れている(ラストの描き方は続編も考えているのかとも思わせる部分があったが)

五百ページ近い大作ではあるが、ページを捲る手が止まらず、あっと言う間に読了してしまった。一人でも多くの人に手に取って頂きたい。

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by マチコさん

「概ねいいけど」

初めて書く小説にしてはうまくまとめたなって感じはあるけど、気になる点が二つほど。

一つは、本当のラストが「続きはWEBで」ってなってるところ。世代といえばそれまでだけど、私みたいな年代からするとちょっと抵抗あるかなあ、と。

あともう一つが多言語で書かれてるってのもちょっとねえ。私は読めたからいいようなものの、ちょっと敷居を上げてるのでは。特にリトアニア語は少し時間かかったので。

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カスタマーレビュー いりやはるか @iriharu86

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