星野源が好きだ。
5年ほど前にリリースされたアルバム「Stranger」の1曲目に「化物」という曲がある。ものすごくコードの展開が複雑かつ早い。聞いていて楽しい曲なのだけど、先日この曲をアコギで弾き語りしている人の動画をyoutubeで見てしまい、どうしても自分も弾き語りをしたくなった。
高校生くらいの頃、アコギを買って練習していたことはあるが、実家を出る際に捨ててしまった。
散々迷ってAmazonで一回り小さいミニギターというものを買った。
手が小さい私でもネック部分が抑えやすいギターだ。
ネットでコードを検索し、届いたギターで練習を始めた。
案の定展開が早くて指がもたつく。
何年もあるブランクをそう簡単には埋められない。
仕事が終わるとギターを練習するようになった。
少しずつ弾けるようになる。
すると楽しくなる。また練習する、という良い循環がはじまり、今私はとてもギターの練習が楽しい。
文章と同じだな、と思った。
もう何年もずっと文章を書いていなかったけど、少しずつ文章を書くようにしていたら、稚拙ながらも自分がこう書きたかったんだ、という文章を書けるようになる。面白いからまた書く。それの繰り返し。
誰に言われなくても、自分でついやってしまうようなこと。
それが一番楽しいこと、自分が本当にやりたかったことなのだろう。
今私はギターを弾いて、文章を書くことがとても楽しい。
それは、何より幸せなことなのだと思う。