非常にシンプル、かつ的確。ショートショートの手本という趣があります。読者という他人の想像力を誘導する筆の流れに、うまいなと感じました。ちょっと古くさいたとえですが「世にも奇妙な物語」の3話目、のような作品です。文が張り詰めてられているので、「くるぞくるぞ!」と、ぐい、と引っ張られます。