読みだしてすぐ、凄い物語を見つけてしまった! と狂喜乱舞した。
舞台は竜族と人間と、わずかな妖精族の住まう世界(たぶん)
竜族の特殊な王位継承を皮切りに、途方もない物語が繰り広げられてゆく。
竜族同士の力関係や、竜族と人との対立。歴代の王の因縁めいたものから謎の病まで。
様々な問題が降りかかる中でも、王となるべき少女を巡る三角関係にはラストまでハラハラさせられた。
何もかも忘れて一気に読みふけり、世界に没頭してしまうほど物語の吸引力は凄い。
読んでない方はぜひぜひご一読を!
※題名を見ればわかると思いますが、これは③なので①から読んで下さいね。
そして続編もあるみたいです!
前回がひじょうに緊迫した場面で終わったので、今回は主役のリアナをはじめ、主要人物がおよそ最悪と言える立場から物語は始まる。
リアナはすべてを喪失し、失われた『自分』をとりもどすため、旅に出る——
冒頭からハラハラドキドキの連続で、これ以上悪くなることはない……と思うのに、さらにまた不幸が降りかかる。幾重にも。十重二十重。
これでもか! っていうエグい状況を考えだすことにかけては、作者さま、天才です。おかげで読者はやきもきしながら先を読み続けるしかないという……。
そうは言っても、ただの鬱展開なんかじゃない。幻想的な場面も盛りだくさん。
あいかわらずの描写の素晴らしさは圧巻。とくに雪山の場面は雪のしびれるような冷たさが肌に伝わってくるよう。
そして、加速した物語がどう決着するのか。それはもう読んだ人だけが知ることのできる特権ですね。
とにかく、カッコイイ男性キャラの多い作品なので、一度のぞけば、女性が夢中になること請け合いです。
ファンタジーと恋愛要素、どちらも上質。一粒で二度美味しい。
濃厚な作品をぜひ、堪能してみてください。
少女リアナが竜に乗るライダーを夢見ていた頃より、シリーズ3作目。
二人の魅力的な男性、現竜王デイミオンとその実弟フィルバード。
片方は竜族を統べるものとして、完璧な男性。
けれど片方は竜族として認められるために必要な、「竜の心臓」を持たない「ハートレス」。
リアナが二人に惹かれ、どちらを伴侶として選ぶのか。読者は彼女と同様に、心揺れ動くこと間違いないでしょう。
圧倒的な力で護られるのも素敵ですが、大切な人のために自分のすべてを捧げる想いの深さも尊いです。
竜の王国を包む病気、戦、不死者の存在。
竜族全体の危機、そして自分自身も病魔に侵され生命が危ういリアナ。
彼女を愛しそれぞれのやり方で支えるデイミオンとフィルバード。
本作のラストは納得のいく大団円でした!
本格的な恋と冒険のファンタジー、是非第1作よりご覧下さい。
本作は、「リアナ三部作」の完結編になります。
第一部の冒頭から、圧倒的な文量、大画面で映画を観ているかのような生き生きとした情景描写の波に圧倒されます。
作者は「恋愛」色を押していますが、恋愛ストーリーが苦手な方でも楽しく読み進めることができます。
国と王族たちによる宮廷政治劇。屈強な兵士たちによる迫力ある剣撃。
「竜の力」が炸裂する、大迫力のクライマックス!
(私は、メインの黒竜さんと白竜さんがお気に入りです)
竜族にまつわる細かな設定から、いっとき現れる端役の描写まで――一体どれだけの時間をかけて、どれだけの文量をこなせばここまで細やかで生き生きとした表現ができるのかと、驚嘆するばかりです。
キャラクターたちも、悪役でさえ憎めない、魅力ある人物が多数登場します。
重厚なハイファンタジーをお好みの方に、自信をもってお薦めいたします。
衝撃の事実が発覚した第二部から、大きく動き出した物語。
平穏とはいかずとも蜜月を送っていたリアナ女王だったが、幸運から一転、自身が半死者となりかけたことにより、玉座より転落する。
フィルとともに幽閉から脱したリアナは彼とともに流転の日々を余儀なくされる。
しかし、その中でますます広がりを見せる世界、懐かしき面々も含めての人々との繋がり、その中で一つ一つ明らかになっていく、真実。
広大な世界観の中でいくつも散らばっていた糸が、リアナを救いたいと願う『心』を得られなかった男とつながる瞬間、奇跡の転機が生まれる。
ミクロからマクロまで、余念無く編まれた叙事詩は時に旨を打つほど情緒的で、時にユーモラスで様々な味を見せてくれます。
その一文一文が名シーンであり、名文です。
決して見応え見逃すなかれ!
三部作堂々の完結。
あいつを労ってやりたいとか、あいつに黙祷とか、いろいろ具体的に名指しで言いたいことはあるけれど、やめときます。
文字の連なりとしてひとつの世界が立ち上がっているっていうファンタジーの一等大切なことが、こんなにがっちりキマってる作品はあまりない。脱帽。
面白いだけのストーリーだったらサディストでも書けるけど、ふくらみのある世界観はその手の変態にはちょっと無理。やっぱし、で~んと愛がないとね。
セックス&ヴァイオレンスもあるのに読後感はかなり上品。クリスピーな歯応えである。
ずっと読んできたけれど、まだまだ魅力的な謎も残ってるし、読み返せば、新たな発見が何度でもありそう。
そもそも竜と竜人ってなんなんだ?
ってのが、まだ解けていない。4部でわかるのかな。
気になるなぁ。
この小説はメンデルスゾーンのピアノ曲を聴きながら読むのがおすすめです、とかオシャレなことを言いたかったけど無理だ。
あ、でも遠距離恋愛中の人ならわりといいかも~没入度アップ!
ともかく素晴らしい冒険小説であり官能(的)小説です!
本作はリアナシリーズの第3部にして完結篇。クライマックスだけあって怒涛の展開と真相の開示と伏線回収の嵐!読み始めたら手が止まらなくなります。この興奮を味わってほしいのでリアナシリーズを読んだことない方は第1部と2部へゴー!
…さて、改めて本作の魅力を語るとすれば、竜族の宿命と絆がもたらす緊張感や哀愁、そして深い愛情。重厚で隙のない設定の数々。何よりリアナ、デイミオン、フィルバートの主役三人にまつわる運命の行方、でしょう。
冒頭から始まる苦境の連続と、それを乗り越えた先に待つ真実との対面では思わず身震いしてしまいます。まさかそんな事情があったとは!と唸らされました。張り巡らされた様々な設定が急速に繋がって理解できるようになっている仕組みは、ほんと凄い。
第1部から展開する三角関係もここで決着。一時はどうなることかとハラハラした展開も、終わってみればニヤニヤが止まらない。ハッピーエンドには違いないと思いますので、追いかけて損はありません。
甘いだけではなく、それぞれが確固とした意志を持ち時には非情に、時にはビターな決断をする人間模様は深い味わいがある。たくさんの魅力的なキャラクターが出てきますので、きっとお気に入りが見つかるはずです。
とにかくもう面白いし、すごく面白い(語彙力が切れた)
この物語に出会えて本当に良かった。自信を持ってお勧めできる作品です!
竜族の物語ついに完結です!
主人公リアナが突然竜族の王になると言われ、政争あり恋愛あり種族の存続に関わる謎ありの冒険に巻き込まれていく物語。ぐいぐい引き込まれます。
三部作の完結編。一部からの伏線回収が素晴らしく、予想外の人物の活躍があったりと目が離せない展開の連続です。
リアナはまだやるの?!と思うほどの苦難の連続ですが、ちゃんとハッピーエンドです。
そして性格も環境も正反対のふたりの男性から愛されるのですが、愛し方も正反対!ややこしいふたりで愛も重たい!でもこんなかっこいいふたりにこんなに愛される主人公が羨ましい!
脇役たちもいい味出してて楽しい。全ての登場人物がキャラが立ってて愛しいです。
読んで良かったと思える作品だと思います。