1920年代、イタリア。交差する人々の物語
- ★★★ Excellent!!!
ファシズムが横行するイタリアにて、それでも、人々は窮屈そうな素振りを見せずに日々を送る。
その喧騒。活気。
如何なるファシストだろうとそれを奪うことは出来ない。
そして、交錯する様々な物語。
1922年に大砲で吹っ飛ばされた男の子。
年の取り方を忘れてしまった女の子。
故郷を離れた地で自らの起源を見いだした男。
そして、殺し屋。
その物語を繋ぐ小気味のいい文体。
ウェブでは滅多に見られないタイプの名作です。