概要
君と会うには、歩き続けないといけない。
僕には昔から、僕にしか見えない友達のような人がいる。
彼女はいつも前触れも無く僕の横に現れて、僕が帰る場所を見つけると音も無く消えていく。
歩いている時にしか会えない彼女。会おうとすると会えない彼女。
彼女はいったい何なのだろう。
僕は、彼女を好きでいるべきなのだろうか。彼女を忘れて現実を、自分の人生を生きるべきなのだろうか。
分からなくて、だから僕は今日も、彼女と歩く。
※短編。2,3話で終わります。
彼女はいつも前触れも無く僕の横に現れて、僕が帰る場所を見つけると音も無く消えていく。
歩いている時にしか会えない彼女。会おうとすると会えない彼女。
彼女はいったい何なのだろう。
僕は、彼女を好きでいるべきなのだろうか。彼女を忘れて現実を、自分の人生を生きるべきなのだろうか。
分からなくて、だから僕は今日も、彼女と歩く。
※短編。2,3話で終わります。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!明日から、頭を空っぽにして歩いてみよう
2人がまるで恋人同士のように掛け合いをしている様子は微笑ましいが、一貫して物悲しい空気が漂う話。
日常を取り巻くさまざまな事象、情報は歳を取るごとに複雑になり、人間に息をつく暇を与えない。
そういえば自分もせかせか歩きながら日々のTodo、とりとめもない心配事などをずーっと考えている。
本当は歩いている時くらいはボケーっと過ごしてもいいんだと、ハッとされられた。
ただやはり彼のように無意識に考えてしまうだろうから、この子のような存在が現実にいてくれたらなと思う。
大きな感動も過激な展開もない話だが、日々の生き方を少しだけ考え直すきっかけとなる、良い作品だった。