2人がまるで恋人同士のように掛け合いをしている様子は微笑ましいが、一貫して物悲しい空気が漂う話。
日常を取り巻くさまざまな事象、情報は歳を取るごとに複雑になり、人間に息をつく暇を与えない。
そういえば自分もせかせか歩きながら日々のTodo、とりとめもない心配事などをずーっと考えている。
本当は歩いている時くらいはボケーっと過ごしてもいいんだと、ハッとされられた。
ただやはり彼のように無意識に考えてしまうだろうから、この子のような存在が現実にいてくれたらなと思う。
大きな感動も過激な展開もない話だが、日々の生き方を少しだけ考え直すきっかけとなる、良い作品だった。