文章がこなれていて、自家薬籠中の物語という感じでうまくまとまっていて、おもしろかったです。
物書きです。『大正地獄浪漫』(星海社)、『天才ハッカー安部響子と五分間の相棒』(集英社)、『原発サイバートラップ』(原書房/集英社)、『御社のデータが流出して…
とにかく語り口が心地よい。不思議な街の不気味なショートショート。何でこの町の住人は、人の傘だって勝手に持って行ってしまうんでしょうねぇ。一度あなたも、傘を差さずに街を出歩いてみるといいですよ。
何でもないような一人称の、こちらへ語り掛けてくるような文章が、一気に変わってしまう構成がただただ上手で、唸ってしまいました。語りの最後までどうなるのか分からない、はらはらさせる構成が素晴らしいかっ…続きを読む
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