ハードカバーで読みたい、至高の本格ファンタジー

この壮大華麗な物語を、厚く硬く、吸い付くように指触りのいい紫紺の紙にざらりと星を散りばめて、職人の手で丁寧に上製本に誂えたものを、大事に大事に本棚に納めたい。


遥か昔、神々と交わされた契約と予言。
三千五百年の猶予が終わり、今宵『最後の審判』が始まる。
その運命に飲み込まれていく王家の末裔達と、彼らを愛する『語り部(意思ある魔法)』達の織り成すドラマチックな物語。
深く緻密に組み上げられた独自の世界観や設定が凄まじく素晴らしい本作品、もっと読まれて欲しい。もっと広まって欲しい。あなたとこの世界を共有したい!!

コミカライズしたらめちゃくちゃ売れそう。でもこれは是非とも文章で読んで欲しい。
きっと初めの一節からラストシーンまで、全てを組み立てた上で書かれているんじゃなかろうか。だから破綻がないし、どっぷり浸かればもう読む手が止まらない。

作者様の愛がこれでもかと込められたこの作品に、あなたも浸ってみませんか。

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