そうだ、狂都へ行こう。

ああ、いらっしゃい。いきなり降られて、その上周りににこんな寂れた居酒屋しかないとは、災難ですな、お客さん。

え？金が無いって？なぁに、閑古鳥に鳴かれて自分も退屈してたんでさぁ。お代は要りません、一緒に1杯、いかがです？
はは、遠慮しないでくだせぇ。よく言うでしょ、袖ふり合うのもなんとやら、って。

お客さん、盆帰りかい？どこから来たの。…へえ！こりゃあ驚いた、自分はその辺の出身でね！いやあ、遠くから大変ですなぁ。

じゃあ地元のよしみだ、ついでにちょっとしたお話をひとつ。