レベルについて

 ようっ、お前たち! 三ヶ月ぶりだな! 元気してたかよ! オイラはまあボチボチだ。


 前回の最後に銀行の話をやることを仄めかせていたわけだが、作者のアホがそのこと忘れて本編で語っちまったから、今回は別の話――レベルついて話すぞ。


 今やレベルってのは、すっかり異世界転生のお決まりの要素の一つだな。あれだな、みんなゲームの世界に入り込むの好きだよな。


 そんなわけで、『俺のチートって何?』にもレベルが存在している。


 本作においてレベル = 強さとはちょっと違う。

 レベルはあくまで異世界ウォールガイヤでどれだけ経験を積んできたのかであり、強さを表してるわけじゃないんだ。

 わかりやすい例でいえば、鍛冶屋とか料理人とか生産職をやってる連中だな。連中の中には100レベルを超えてるやつもいたりするが、攻撃力や防御力はレベル50の標準しかいない奴がほとんどで戦闘では大きな活躍は期待できない。そういう奴等は代わりにものすごく器用だったり鼻が利いたり耳が良かったりするわけだが、まあこの辺の話はまた追々に。


 とにかく、レベル = 経験だってことだ。モンスターを倒した経験、料理を作った経験、物を作った経験。それらの経験を総合したのがレベルという数値だ。

 ちなみに、同じことばかりしてもレベルは上がらないぞ。テレビゲームとかでも経験したことのあるヤツがいると思うが、同じモンスターばかり倒してると、だんだんレベルの伸びが悪くなってくるよな。異世界ウォールガイヤでも同じだ。レベルを効率良く上げたいなら新しい体験をどんどんしていかなきゃならない。


 ここまで言えばわかると思うが、レベルは上の数値になるほど上げるのが難しくなってくる。新しい経験を得る機会がだんだんと減るからな。


 人類守護神と呼ばれるルーノール・カスケードはレベル777あるわけだが、ありゃとんでもないバケモノなんだぞっと。

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