魔力について
ぃよう、今回は魔力について説明すっぞ。
魔力っつーのは、剣と魔法のファンタジー世界ではお馴染みの設定だな。空気中を漂っている粒子を消費して魔法を使用するとかなんとか。
他作品では『魔素』なんて書かれているのをよく見かけるな。
異世界ウォールガイヤにある魔力もだいたいそんなイメージで構わない。空気中に漂っている不思議物体、魔力を変換して魔法を行使しているんだ。
不思議物体って何だよ。設定資料ならちゃんと説明しろよって思うヤツがいるだろうが、本当に不思議物体なんだから仕方がないんだよ。
実際、お前達がいる地球の世界にだって、宇宙の膨張がどうして加速しているのかとか、重力とか引力とか、まだまだ謎が明かされてない法則があるだろ? それとおんなじだ。
さて、そんな未知の物質である魔力がどんな過程を得て魔法に使われているのか、『炎魔法』を例に一連の流れを説明すっぞ。説明の流れは以下の通りだ。
1、使用する魔力はどこにあるか。
2、『炎魔法』を発動しようとした際、魔力はどう動いているのか
3、最終的にどうやって炎が出てくるのか
まず、使う魔力はどこにあるかだが、その答えは生命体の中だ。特に、魔力は組織液や血液なんかに溶け込みやすい特徴がある。だから、大気中よりも人やモンスターの体内の方が高い濃度で魔力が存在している。基本的に、この体内にある魔力を使って魔法を発動させるのさ。
魔力のステータスが高い奴ってのは、この体内にある魔力量が多い。
ちなみに、杖は魔力を多く含む植物から作られていて、中にはその植物の樹液的なものが多く含まれてるぞ。
次に魔法を使う際の魔力の動きだが、手前を燃やしたいと思えば手前に体内中の魔力が移動して、空中を燃やしたいと思えば空中に魔力が移動する。要は、魔法を行使している奴の念じた通りに動くわけだな。
何故そうなるかは不明だが、魔力は生き物の念に反応する性質を持ってやがるそうだ。最近の研究では魔力ってのは生き物が観測してるだけでも、空中での動き方が変わるそうだ。
なんか地球でも素粒子の話であったな。
で、最後は、念じて動かした魔力が炎に変換される。
ここで注意してほしいのは、これは炎であって炎じゃないところだ。
どういう意味かっていうとだな。
『魔法反射』っていう魔法を何でも弾く魔法の壁があるだろ? 『炎魔法』も当然弾かれるんだが、魔法産じゃない炎は弾かれないんだよ。
普通の炎と『炎魔法』の炎は同じに見えて実は違うってことだな。魔力って不思議物体がそれっぽく振る舞ってるだけなんだ。
魔力についてはこんなところだな。
ん? 『瞬間移動』やら『道具収納』は魔力がどう働いてるか?
うーん……不思議だなぁ……。
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