国家予算について

 今回は国家予算について話すぞオラ。

ん? 何で今日は香箱座りじゃなくスコ座りしてるのかだって? 今日はご機嫌だからだ。


 異世界ウォールガイヤの人間社会でも税金は取られる。税金がなけりゃ、街の安全、治安、公共施設の維持、教育、医療などなど、立ち行かなくなっちまう。


 国家予算の主な歳入源は所得税、法人税、消費税とオラたちの住む日本とだいたい同じだ。他にも多種多様な税があるが、その中でちと面白いのはモンスター税ってやつだな。

ウォールガイヤに住む人間の中にはモンスターをペットして飼いたがるやつもいてな。モンスターを売ってるショップがあるくらいには需要がある。だが、王国としては国内でモンスターを無闇に増やされても困るという理由からモンスター税を施行し、モンスターのペット人気に歯止めをかけている。


 歳入の内訳にはあまり目立った特徴がないが、歳出はかなり特徴が出てるぞ。

なんといっても防衛費だな。これが全体の6割近くを占めているという。オラたちの世界から考えたらありえない数字だ。

劇中でも語られたがドロップスカイと呼ばれる要塞の建設に防衛費の半分を超える費用がかけられており、財政をひっ迫している。

残りの防衛費は武器や兵器の開発・メンテナンス、人件費などにあてられているぞ。


 こんなんでよく成り立ってるなと思うかもしれないが、実際成り立っていない部分がある。それが顕著に現れているのが、増税に、教育と道路建設だな。


 劇中でもあったが、道路は均されてはいるが、オラたちの世界のようにアスファルトやらコンクリートやらで舗装はされていない。

そもそも、道を均したのも国ではなく国民たちの善意だ。オラたちの世界で例えるなら雪国に住んでいる人らが家の前の公道の除雪をする感覚だな。


 この異世界にも小中高と学校があるんだが、ドロップスカイ建設が始まってから、国は高等学校への支援を止めたため、現在高校は続々と廃校している。


 ちなみに気になる年金やら医療だが、実はこの辺りはもともと金がかかっていない。というのも、チート能力のおかげで薬価が大分安く済んでいるからだ。リーも言っていたが、現在のこの世界では薬はほぼ使われずにチート能力で治療が完結するし、在院日数も短く済む。チート様様ってわけだ。


 ふぅ……補足で銀行の話もしようかと思ったが、疲れたからここまでにすっぞ。

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