#71 すべての瓦礫に刻まれたすべての瑕(きず)への応援コメント
絶望的な状況が淡々と綴られ、最後は禿にはなりたくないで締める
素晴らしい。もうなんというか感嘆のため息がでてしまいます。
作者からの返信
お褒めくださりありがとうございます。この部分の絶望感の描写は特に気を払う必要がありました。このような状況になっても取り乱すことのできない彼らの姿を描くほうが、かえって効果があるように思えたのです。
#41 タリスマン (15)への応援コメント
終末世界で”正しくあろうとする”事の無力さ難しさを改めて感じさせられた章でした。
そんな中でアリサやスヴェトナが見せる”善性”は、一層儚く輝いて見えるのでしょうね。
作者からの返信
このようなところまで読み進めてくださり光栄に思います。
アリサさん達のように瞳に「灯」を灯し続けている人びとと、同胞喰らいのスカベンジャーのように「灯」を絶やしてしまった人びとの対比はこの物語のテーマの一つになってきましたね。書いている身としても収穫の多い章だったと思います。
#31 タリスマン (5)への応援コメント
この章で、スヴェトナが離脱という結末にならない様願いながら拝読中です。
作者からの返信
いつ死ぬともしれない緊張感がポストアポカリプスの醍醐味ですよね。
アリサさんにチート級の実力がない理由のひとつです。
#27 タリスマン (1)への応援コメント
兄貴エピソードが終わり。
スヴェトナは過去エピソードかな?
作者からの返信
ここまでお読みくださりありがとうございます!
キャラクターの過去エピソード回を挟むのはけっこう神経を使います。その分だけ本篇の進行が止まってしまいますので…。
#10 紳士、ただ一人のへの応援コメント
ちょっと急展開にビックリしましたけどアリ。
この世界に似合わぬツェベックという人物に惹かれる私がいます。
作者からの返信
善人に見えるのに異様な人物、というのは書いてみたい要素のひとつでした。
戦前の人物と戦後に生まれた世代、というのはこの物語のキーポイントのひとつでもあります!
#04 教会の戦いへの応援コメント
この物語を特徴づけているキーアイテムは、散弾槍よりも”再生機”に思えます。
様々な場面でストーリーを牽引する”ギミック”として”伏線”として活きるのでしょうが、反面、想定外の使用状況を読み手が思いついてしまったが最後、ストーリーが陳腐化?する恐れもありそう。強力な両刃の剣。そんなイメージです。
作者からの返信
今回もありがとうございます。仰る通りです。再生機はドラマを深めてくれますがミステリーを描ける幅は一気に狭まり慎重にならなければなりません。ある意味ではトリックが使えないという縛りでもあります。この物語を書き始める際に参考になったのはレイモンド・カーヴァーのエッセイに出てきた「トリックは無し」という言葉でした。物語を描くのに仕掛けは必要ないというものです。彼ほど潔くはなれそうにないですが、私もそうありたいと思います。
#69 グラスを満たせへの応援コメント
悲壮感と姦しさと陽気さとがまぜこぜなって同席した酒場って感じ
ところでクロエは撃沈かな〜
作者からの返信
ひとつの章に一話はユーモラスな場面を入れたいなと考えています。
クロエさんは帰らぬ人となりました……。
#68 地獄の釜の蓋への応援コメント
淡々と綴られている印象を受けるのに、読み進めるうちに呼吸が徐々に止まっていくような感覚。読了後にようやく息を吐けました。
素晴らしい。
作者からの返信
ありがとうございます。今回は徐々に緊張感が高まっていくサスペンス的な描写をある程度心がけました。お褒めくださり嬉しく思います。
#64 鍵盤と葡萄酒への応援コメント
>輪姦される七面鳥の鳴き声
からの、
>春を迎えた地リスのように翻ひるがえっては着地する
そして、
>三日もすれば餓死寸前のカナリアくらいにはなれるかもしれない
これ
もう、素晴らしいです。
>夫が弾いていたんだ───
からのラストまで。
最高です。
作者からの返信
いつもありがとうございます。
こうした生き物の比喩は便利ですね。使いどころには注意ですが、コミカルな印象を作りたいときによく用いてしまいます。
#Ex.04 燃料缶への応援コメント
廃墟や錆にまみれた空気感がひしひしと伝わってきます。
ヒッジョーに、好みです!
作者からの返信
ありがとうございます!
寂れた感じを描写するのは一度やると癖になってしまいますね。
#55 明け方の長い影への応援コメント
んんんんんんんんん!!!!
面白すぎて言葉にならん!!!
素晴らしい作品です!!!
作者からの返信
ここまでご読了くださり本当にありがとうございました!
続きの投稿時期は未定ですが、その時はまたお付き合い頂けると幸いです。
#41 タリスマン (15)への応援コメント
ここまで拝読。
なんでしょうね、泥臭くて誇り臭くて血生臭い話しなはずなのに、彼女達が美しく純粋な部分を残しているからでしょうか。そして、本来なら酷たらしい箇所も描写が詩的ですらあるせいでしょうか、退廃的で悲壮感ただよう作品世界なのに、全てが美しくまとまっているように思えます。
感服致します。
作者からの返信
このようなところまで読み進めてくださり心から感謝しています!
惨たらしい描写は難しいポイントですよね。やり過ぎると露悪的になりますし、あまり淡泊だとリアリティに欠けてしまいます。その辺りのバランス感覚の調整は推敲の過程で特に注意しなければならない点のひとつです。
編集済
#03 廃墟都市へへの応援コメント
冒頭の遠くで起きた銃撃戦、パイプガンではなくそこそこの装備を持つ、他の勢力がいることを指し示す……その書き方は本当に素晴らしくて大好きです。
最後に鳴った銃声からして、勝ったのは「こちら側」のスカベンジャーではないことが伝わりました。
散弾槍にはスラッグのような弾も用意されてるんですね。蝶番をぶち抜く際にはゴーグルまでつけて……
さらりと書かれる一文に籠められた重厚さ、とくと感じました。
作者からの返信
引き続きありがとうございます。
遠くの銃撃戦はちょうど予兆のようなものとして置きました。アリサさん達の敵が一筋縄ではいかないことを示したかったのです。
理想としては、一文一文のすべてに意味を込められたらいいなと思っています。
編集済
#02 父の想い出への応援コメント
バカな。こんな息が止まるくらいの名場面に感想が無いだなんて……この世は狂ってるのか(失礼)
黄緑色の光に照らされて人影が浮かびあがった。腕に赤子を抱えた女性だった。回廊の奥から息をきらせながら走ってきたが兵士とおぼしき人影が立ちふさがり小銃の先から光がぱっと飛び散った。
ここ、暗視装置独特のあの視界なのではないでしょうか。違ってたらすみません。
発砲炎が微かなハレーションを起こして視界にしばらく漂うような感覚すら覚えます。
兵士が射殺したあと、残された赤ん坊はただただ泣くのみで、誰かが手を差しのべることもなく、そのまま母と共に死んでしまうのだろう。
きっとそうなんだ。
だって、この世界はそういう世界だから。
と思っていたら
『今撃たれたのは、私の母です』
を読んだ時は息が止まりました。
すみません、もう少し続けさせていただきます。
少女が胸のなかで思い出を温めるたびに考えるのは自分と父との語らいでは常に“灯”がそばにあったということだった。それは焚き火だった。同時に銃の発射炎でもあった。街を焼き尽くした炎でもあった。炎上する街は空を染めあげ夜になっても昼間のように一帯を照らしていた。
この部分、非常に心に来ます。
彼女が眺める焚き火の火は優しく、人が暮らす街を燃やす業火も火である。
平和の火、戦争の火、
作者さんの言わんとすることがダイレクトに来ます。
スカベンジャーは卑しく汚いのではなく、循環させて今を生きるために必要な役割であること。
子供を喪った親からの遺骨回収の依頼と、達成を報告した際の親の笑顔。
涙が出そうです。
2話もめちゃくちゃ良かった……
作者からの返信
続けてお読みくださりありがとうございます。
再生機の映像についてはまさに暗視装置のような見え方をイメージしていました。フルカラーで再生されるよりはその方が過去を掘り起こしている感覚をつかみやすいかと思ったのです。
火の喩えはその後も繰り返し出てくる物語の主題のひとつとさせていただいていますね。あまり多くを語らずにいろんなニュアンスを伝えられるようになりたいものです。
#73 カタコンベへの応援コメント
酷たらしく退廃的で悲壮感漂う世界なのに、そんな世界だからこそなのか、やけに小さく強烈に美しく感じる二人です。
ホント好き。
作者からの返信
おかげさまでここまで辿り着くことができました。世界観と二人の少女の対比を始め、今回の章は随所で対照的なモチーフを取り上げることができたと思います。私にとっても愛着のある二人なので、気に入ってくださり光栄に思います。