人と触れあわなければ感受性を失って死んでゆく、しかし人には棘がある

人はひとりでは生きられないけど、他者を接点を持つと棘で傷ついてしまう。でも、棘のもたらす痛みもまた生きて他者と触れあっている証拠になる。
そんな風に読みました。ていねいに描写を積み重ねていて主人公の心の動きがわかります。