概要
おっさんは魔法を駆使して日常を満喫する。
ずっと想いを寄せていた会社の上司に思い切って告白した六道春。しかし想い人から返ってきたのは、八年もの間付き合っている恋人がいるという告白だった。
失恋した春は自棄酒を呷りながら自宅への道を歩く。その途中で不自然に凍っている水溜まりを見つけ、腹いせにその氷を踏み砕く。すると急に意識が混濁して、次に覚醒した時には彼は見知らぬ場所に立っていた。
春を出迎えたのはアルカディアと名乗る酒飲みの女神。彼はアルカディアに魔法の力を授けられ、追い出されるように異世界ツウェンドゥスへと降り立った。魔法が当たり前のように存在するツウェンドゥスでは、魔法を使えることなど自慢でも何でもない──はずなのだが、春が授かった魔法の力は、他の魔法使いの力を遥かに凌駕するとんでもないものだった。
これは、女神に最強の魔法の力
失恋した春は自棄酒を呷りながら自宅への道を歩く。その途中で不自然に凍っている水溜まりを見つけ、腹いせにその氷を踏み砕く。すると急に意識が混濁して、次に覚醒した時には彼は見知らぬ場所に立っていた。
春を出迎えたのはアルカディアと名乗る酒飲みの女神。彼はアルカディアに魔法の力を授けられ、追い出されるように異世界ツウェンドゥスへと降り立った。魔法が当たり前のように存在するツウェンドゥスでは、魔法を使えることなど自慢でも何でもない──はずなのだが、春が授かった魔法の力は、他の魔法使いの力を遥かに凌駕するとんでもないものだった。
これは、女神に最強の魔法の力
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!これはいいおっさんの奮闘劇。
頑張るおっさん、いいじゃない。
三十歳まで貞操を守り続けると魔法使いになれる、などという逸話がございますが、魔法使いというのも難儀なものだなあ、と読んでいて感じました。
端的に言ってしまえばおっさんが最強の魔法使いになって異世界転移しちゃう話なのですが、この小説の魅力はそういった「設定」ではないと思うのです。
まったく知らない世界に迷い込んだおっさんとともに、丁寧にこの異世界を描いていく。そして溶け込んでいく。異世界というと「魔法」に主眼が置かれがちですが、そういったものだけを書くのではなく生活水準、食事、文化、経済、そういったものも無理ない展開で知ることができる。
題材だけを見るとよくあ…続きを読む