――こんな話が読みたいなと思って探していましたが、どこにもなかったので自分で書いてみました。
作者様の一文。
サラっと述べられてますが、ただ「書いてみた」だけの安いクォリティは皆無です。主人公が傘寿のヒロイン、相手役がガテン系の若者、それを取り巻く老人に優しいキャストたちとチートアイテム。「ありえない」というイメージの要素が強い異世界作品が、「もしかしたらありえるかも」というマイルドな匙加減で調整されており、老いも若きも癒されるような読み心地に仕上がってます。まさに、これから迎える壮大な『シニア世代』に、新たな可能性の一石を投じた新感覚異世界ファンタジーではないでしょうか。
――こんな話、まだまだ読み続けていたい。
せっかく切り拓いたのだから、グイグイと裾野を広げて欲しいものです☆
異世界ファンタジーといえば、強力なテンプレがいくつも存在し、定番パターンが確立していますが、こちらの作品は序盤から斜め上を行く内容になっています。
こう書くと、単なるアイデアをテンプレ外しで書いただけと思われるかもしれませんが、中身はそうしたありふれた作品とは一味も二味も違います。
大きな特徴としまして、物語に一貫して描かれているのが綿密に計算されて築き上げられた人間ドラマです。異世界ファンタジーといえば、お約束のチート等がありますが、無論、そうしたお約束もきちんと存在しています。
しかし、それらの要素をメインとするのではなく、あくまでもキャラクターのやりとりを通じた面白さに比重を置いている点が大きな魅力を作っているように感じました。
また、冒険モノとしても、ハラハラしたりワクワクしたりと、最後まで楽しめる工夫が随所に見受けられる作品でもあります。
異世界に降り立ったのは、81歳のおばあちゃん。この設定で最後まで読者を魅了された力量には脱帽ものです。
ぜひ、みなさまもるり子おばあちゃんの異世界での活躍を楽しんでみてください!
異世界ファンタジー好きな方はもちろん、異世界ファンタジーは苦手という方にこそ読んでいただきたい名作ですよ!!
面白すぎて、個性的すぎて、何から話せばいいのやら。作者様の「読みたかったけど、なかったから書いた」という心意気に惹かれて読み始めたこの作品は、本当に今までの異世界ファンタジーにはなかった面白さが凝縮されている。1話目から衝撃的で、あれよあれよと言う間に、その魅力に引っ張られていくような感覚だった。
とにかく、読んでいない人は、読んでほしい。絶対にファンになるから。
傘寿のお婆ちゃんが異世界で無双。いや、本人は無双してる気は全くない。しかも、主人公であるお婆ちゃんの相棒がバール使いの若者で⁉
若者言葉や異世界用語を傘寿独特の解釈で、解釈し、しかもそれが見事に的を射ている。その例えは相棒の若者には意味不明ではあるが。
しかも死霊系モンスターには、得意の麦茶を差し出して、結果倒してしまうお婆ちゃん。しかも、ひょんなことから、魔法まで得とくしてしまった。そしてパーティに参加。もちろん、お婆ちゃんはこの「パーティ」を勘違いしていた。
一方、相棒の若者には、恋の予感⁈
まだ途中ですが、皆様にこの面白さを早くお伝えしたくて書きました。
異世界系が苦手な方でも、十分楽しめます。
是非、是非、ご覧下さい!
工事現場の事故で亡くなった翔くん(十九歳)と、その現場を見てショック死してしまったるり子さん(八十一歳)。
偶然、居合わせたふたりが、神様のお導き(?)で、一緒に異世界転生しました――そのままの姿で。
るり子さんは、おばあちゃんのままです。若くなりません。亡くなる直前に持っていた手押し車とヤカンも、そのまま一緒です。中身の麦茶もそのままです。
だから、転生というよりも転移に近いでしょうか。
おばあちゃんがいきなり異世界に放り出されて……というわけですが、一緒に転生した翔くんが凄くいいヤツで、口は悪いですが本当の孫のように、親身になって協力してくれます。
このふたりの噛み合っていない会話が、なんとも絶妙に面白いです。
異世界転生ものがお好きな方は、異世界転生の新たな可能性を見ることになると思います。
異世界転生ものが苦手な方は、仲良しのおばあちゃんと孫の、ほのぼのコメディだと思って、とりあえずページを開いてみて下さい。
麦茶を飲みながら、ほっと一息。心が軽くなる、楽しい物語がここにあります。
異世界転生物は星の数ほどあれど、八十歳超えのおばあちゃんを主人公に据える物語は、私の知る限り佐月先生の作品でしかお目にかかったことがない。
萌え、ハーレム、ラッキースケベなど、ややもすると男性読者に媚びへつらった内容になりかねない異世界転生物ですが、だからこそ、ある意味異端とも言える本作がこんなにも読まれているのかもしれません。
異世界転生は好きだ。でもどれもこれも同じで食傷気味。どこかに異色の異世界転生はないものか――。そういった「サイレント・マジョリティ」の渇望に応えた結果――。私はそう思っています。
主人公であるおばあちゃんとそして孫のような少年による、「埋めきれないジェネレーションギャップ」が最大のウリとなっており、そんな二人による「ズレた会話」にくすりとさせられること間違いなし。
異世界転生などどれも一緒ではないのかと眉を顰める方にこそ、読んで頂きたい本作。
煎茶もいいですが麦茶をすすりながら読むと、より一層本作を楽しめるかもしれませんよ(#^.^#)
異界に同時に転生した おばあちゃんと 若者のジェネレーションギャップコンビが巻き起こす、抱腹絶倒の異種転生物語。
なにごとも善意に肯定してくれる、るり子おばあちゃんが優しくて可憐で、全力で守ってあげたくなります!
もう一人の主人公、第一印象がとかく粗暴な翔君の、こじれた反抗期のような屈折した優しさも魅力的です!
意外と仲良しの二人を待ち受ける運命とは?
翔君に開花する能力にも目が離せませんが、すでに八十一年という人生を冒険してきたおばあちゃんには、実は底知れぬ力を秘めていそうで、ストーリーの先が楽しみです。
老人の描き方に驚くほど無理がなく、作者の確かな表現力に唸らされるとともに、健やかな愛情を感じます。
年を重ねるって、こんなに素敵なことなんだと思えました。
そして異界の世界感が豊かに構築されていて、幅広い年代の読者層が心から楽しめる物語です。
るり子さんのような、しなやかな賢さと優しさを備えたおばあちゃんになりたいなと思いました。
夏が、やって来る。次第に暑くなっていくこの時期に欠かせないものといえば“麦茶”。常時、冷蔵庫の中にストックしている御家庭も多いのではないだろうか。ちなみに麦湯とも呼ばれ、大麦の種子を煎じて作るものである。
その歴史は古い。平安期にはすでに存在したとされているが、昔は貴族や武士が好んで飲んでいたという。江戸末期頃には庶民の手に届くものとなったらしく屋台や茶店でも見かけるようになった。このあたりに今、我々が手にする麦茶の源流があるようだ。
ただし冷やして飲むという習慣は戦後になってから広まったもので、テレビ、洗濯機とともに“三種の神器”と呼ばれた冷蔵庫の普及が麦茶を夏の飲料として印象づける理由となったことは言うまでもない。その効能は血行促進、高血圧の予防、アンデッドモンスターの退治、熱中症の予防、魔力の復活とボケの改善、老人と若者との世代をこえた円滑な対人関係の構築など……いやー、某ペディアって便利ですねぇ(笑)。
『おばあちゃんは冒険者』。作者は佐月詩氏。とある事情で異世界に行っちゃうおばあちゃん、相田るり子(81)が紡ぐ物語。
普通、おばあちゃんが転生するなら、容姿もかつての若さを取り戻すもんじゃね?それが転生モノじゃね? と、佐月氏に麦茶、ではなく“茶々を淹れて”みたところ、“そんなものは不要ッ!”と一蹴された。どういうことか?
相棒、伊川翔(19)との掛け合いはジェネレーションギャップを感じさせ、おもしろい。とにかく読者から見た、るり子さんのズレっぷりが笑える。キャラや世界観も王道的な異世界コメディから上手くハズして書いているあたりが特徴で、従来の転生作品とは違うものを作ろうとする意気込みが感じられる。なるほど、わかったぞ。ならば萌えはいらぬということか。私は、まだまだ青いようだ(笑)
ギャップといえば、ある意味ズレの連携でバランスを保つ上級者のファッションみたいな小説だ。ほのぼのとした見てくれに騙されそうになるが、作家目線からはハードルが高いのではないかと思える。シャツをジーンズにインしたり、でっかい眼鏡をかけたり、スーツの下に白いスニーカーを履いたり、というのが難しいのと同じで、ハズすという作業は厄介なものだろう。それをこなす佐月氏の腕前に拍手! 今後の展開に大注目したいところだ。
さて、本作序盤の鍵を握るのが先にも述べた(慈愛の)麦茶。聖属性、滋養強壮、解毒作用、疲労減退、若返り効果と、もうこれがあれば異世界なんざ怖くない的な無敵のチートアイテムだ。ケアルとタルカジャとキアリーを合体させても、まだ足りないほどの万能さ加減を誇るこいつに専用の“手押し車”と“ヤカン”を合わせた異世界版“三種の神器”で駆け抜ける“新世代のおばあちゃん”相田るり子の活躍に乞うご期待!
……ちなみに、来たる六月一日は“麦茶の日”と定められている。それを間近に控えたタイムリーなこの時期にリリースされた本作品を読みながら、私も冷えッ冷えの麦茶を飲んでみるとしよう。ちょっと麦茶買ってくる!(笑)
御年81歳で異世界に転生なされた聖女、相田るり子おばあちゃん
孫のような19歳の翔くんに導かれ、異世界での生活を楽しむおばあちゃんを思わず応援したくなります。
ここに、るり子おばあちゃん応援団の設立を(勝手に)宣言します!
♫ くやしいけれどっ、おまえに夢中!
るり子!!
(るり子ぉぉ!)
るり子!!
(るり子ぉぉ!)
その冷えたお茶っ、無限のヤカン!
るり子!!
(るり子ぉぉ!)
るり子!!
(るり子ぉぉ!)
初恋のロ・マ・ン・ス
ご主人との別れ!
異世界にまで来て頑張る聖女
キミは!
(キミはっ!)
るり子!!
(るり子ぉぉ!)
ヒデキ!カンゲキ!