★
0
概要
箱の中で、俺たちはただ人でありたかった。
椎日は小説家だった。
素朴な言葉の中に、鋭利な刃物が潜むような本を書いた。
然し、椎日は、自分のことには寡黙だった。
椎日は小説家であり、
また小説そのものでもあった。
俺は、そんな椎日と、人になりたかった。
そうして俺達は、箱の中で生きた。
四角い四角い、小さな箱の中で、
ただ人であることを思った。
素朴な言葉の中に、鋭利な刃物が潜むような本を書いた。
然し、椎日は、自分のことには寡黙だった。
椎日は小説家であり、
また小説そのものでもあった。
俺は、そんな椎日と、人になりたかった。
そうして俺達は、箱の中で生きた。
四角い四角い、小さな箱の中で、
ただ人であることを思った。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか？