優しさと予感させる過酷な運命

本作は王道ファンタジーです。
敵国から攻められ、王妃と王女が国を離れるところから話が始まります。

この作品のよいところは中世らしい世界観の中で生きる、優しくて魅力的な人々であると思います。
主人公のハーシェルはもちろんのこと、取り巻く周囲の人々にもしっかりとした個性があります。

ファンタジーという特性上、話が比較的ゆっくりと進んでいきますが、腰を据えてじっくりと楽しむ作品だと思いますので、アイリスの花に囲まれた家に思いを馳せながら読んでみてはいかがでしょうか。

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