静謐な時間の流れる世界で淡々と繰り広げられる神と人の対話。情景が浮かびあがってくるような表現。美しいと思います。
少女との出会いから始まる白蛇の変化が愛おしい物語。真っすぐな少女と真っすぐな白蛇に心地よい距離感があり、読んでいてどこかほっとします。
日本の昔話のような透明感のある世界観、少女と人外の者との組み合わせが、私の感性にどストライクで、一気に読んでしまいました。
みがき抜かれた翡翠の如き文章で綴られた、《白蛇の神》と《人の娘》の数奇な運命の噺です。白蛇の神は水脈と天候を支配する神であったが、実に気紛れであり、暴れては里にわざわいをもたらしていた。人は祟り…続きを読む
重厚で濃密な文体から紡がれる異種同士の愛の形は重く、切ないものでした。 うまく言葉にできないのですが、一読の価値がある作品です。
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