第9話 ジャンヌと一緒に




頭上を飛ぶ大きなウミヘビが地面に深い藍色の影を落としていく。

まるで一つの大きな道のように影が動き、子供がウミヘビの影に追いつこうと走っていった。

青空に光る星が影と反射してまるで宇宙が動いているようだと、一人イブキは思い後ろをゆっくりと歩くジャンヌを振り返った。

藍色に輝く星にのまっれた色をした彼女は何を考えているのかわからない無表情で、白い街並みを眺めたり店のショーウインドウを見たりしているがとても落ち着いていた。


イブキが目を覚ました後、マシューに「街を散策するから支度をしろ」と言われ急いで支度をしたというのに、マシューは実は一人で街を散策済みでこの国の何処に黒点が潜んでいるのか詮索するべく一人で行動をすると言い出した。

イブキは元々三人で散策すると思っていたのでそれに反抗すれば、マシューはジャンヌと二人で散策しついでに仲間なのだから親睦を深めろと言ったのだ。

初対面の相手といきなりそんなと思ったが、目の前にいる以上下手な事を言って気分を害したらと思いイブキは二つ返事で了承した。そして今に至る。

ついでにこの世界の金貨も渡された。どうやって手に入れたのかは知らないが、これで好きなものを買えということだった。


最初何処に行きたいか、何か見たいものはないかと聞いてみたが瞳を見返してくるばかりで沈黙続き。

幸いそれほど街を行きかう人が多くないのではぐれる事は危惧しないが、こんなにコミュニケーションが初っ端からとれない相手は初めてだった。


それもそのはず、昔からイブキは周りの者からちやほやとされていた方なので素っ気ない態度をとったりする者がいなかったのだ。

少なくとも何かしらのアクションを返してくれれば何を伝えたいのか理解できるんだが、とイブキはとても困惑していた。


「…ジャンヌ、そろそろ何か話してくれても」

「!」


イブキが立ち止まって振り返ろうとするのと同時に、ぽすっとイブキの背中に小さな衝撃がぶつかった。

振り返ればジャンヌがイブキの背中にぶつかってしまったようでゆっくりとイブキを見上げた。

先程まで2m程後ろから歩いていたジャンヌが、いつの間にか真後ろにいてイブキは驚いたが、驚いているのはジャンヌも同じようだった。

戸惑ったように小さく後ろに下がったジャンヌが、瞳を俯かせて蚊の鳴くような小さな声で「ご、めんなさい」と言葉を発した。


初めてジャンヌの違う表情を見たイブキは驚いたが、それ以上に彼女の人間らしい表情が垣間見えて良かったと思いイブキは思いきって彼女の黒い皮手袋で包まれた右手を握った。


「あ…」

「後ろを歩かれたら上手く話せないだろ…隣で歩いてくれ」


自然に振舞おうとつい目線を合わせずにぶっきらぼうに言ってしまったイブキ。

内心しまったと思うも手は振り解かれることはなく、横目でちらりとジャンヌを見れば無言でこくんと頷いていた。

その様子にイブキはほっと安堵したように息を付けば、ショッピングエリアらしい場所に出てきた。


コンクリートの道が煉瓦の道に変わるや否や住宅から店が軒並み並んだ場所に出てきたのだ。

屋台から服屋に質屋、よくわからない魔法道具?らしき物を売っている場所もあり奥には大型の美術館に保育園、教会が見える。

ここから道が階段状に下に下る形になっているため、イブキが一歩下に降りれば、繋いでいた手が後ろにぎゅっと小さく握られイブキは止まった。

振り返ればどことなく不安そうに見上げてくるジャンヌが階段手前で止まっていて。


「…遠くまで行ったら、帰れなくなる」


その言葉にイブキは目を瞬かせ、そしてふっと安心させるように笑みを浮かべ握られた手をイブキが力強く握り返した。


「大丈夫だ、住宅街に並んだ白い壁の家の屋根にペンキで、同じ白い模様が描かれていただろう?どれも不思議なマークだったり数字だったり様々だったが民宿の傍に描かれた数字は覚えてる。迷ったりはしない、約束しよう」


しっかりと目を見据えれば、ジャンヌは数拍置くと「…わかった」と頷きイブキと同じように階段を降りた。

その言葉にイブキが笑みながら「ありがとう、足元には気をつけろよ」と返せば今度はきちんと「うん」とジャンヌが返事をしたのだ。

これにはイブキもうれしくなり、ただ街並みを眺めていただけだったが何か彼女の気を引ける店はないかと世話しなく周りを見回す。

アクセサリーは、ジャンヌの首元や手首を見る限りつけていないので然程興味はないのだろう。となれば食べ物、それとも娯楽品…

等とイブキが思考を巡らせてれば左手が左方向に引っ張られた。よそ見をしていた手前なので急なことに驚き足をもっていかれないように慌てて左に歩めば、ジャンヌが帽子屋のショーウィンドウをじっと見ていた。


「…帽子が好きなのか?」

「……マシュー様に、似合いそうだなって、思って…」


ジャンヌの視線を辿れば、成程確かに。

彼がいつもかぶっているシルクハットにとても似ている少し横張った黒いハット、アクセントに紫の模様が描かれたリボンがあしらわれていた。

他にもかわいらしい麦わら帽子や、猫耳帽子、子供用のハットや、ベレー帽に覆面まで置かれていた。


「あそこの白い鍔の広い帽子とか、ジャンヌに似合うんじゃないか?」

「…帽子は、動き辛くなるからあんまり好きじゃない」


そう言って店には入らずに階段を一段降りるジャンヌに倣ってイブキも下へと降りていく。

足元の石畳の床が躍る。イブキの下駄の音に合わせてジャンヌのヒールもかつかつと遅いリズムで追われていく。


「…そういえば、民宿に居た時はマシューに様付けしていなかったがどうして敬称をつけたんだ?」

「…本人の前で、様付けしたら駄目だって叱られたから…マシュー様の前以外では、様付けにしてる…」

「そうか、…何か特別な理由でも?」

「…恩人、だから」

「恩人…」


その言葉に、それは自分にも言える言葉だと思考したイブキ。

国を救ってくれなかったら家族や国がああして平和になるなんてこともなかったのだ。

だが脳裏に浮かぶあの小生意気に人を見下してくるあの似非紳士に、様をつけようとはイブキには思えなかった。


「なあ、その話詳しく…」

イブキが話を切り出すと同時に、どちらかの腹がぐぅぅぅ…と大きく鳴った。

二人して顔を見合わせれば、ジャンヌがふいっと目線を俯かせ自身の腹を擦った。


「おなか、すいた…」


そう呟いたジャンヌに、イブキは少しだけ可笑しくなり笑みを零す。


「よし、何か食べに行こう。時間帯もまだ夕方手前だから今から食べて晩飯が食えないなんてことにはならないだろ…何か食べたい物はあるか?」

「……お肉」

「なら、あそこの店の中で」

「…食べ歩きがいい」

「そうか、ならあそこの屋台で…」


場所がショッピングエリアでよかったとイブキは心底思った。

ジャンヌが食べたいという肉屋の屋台を見つけ商品を買い二人で食べながら歩いた。

その間手を離して食べて飲んで、次第に食べるペースを見てイブキはジャンヌを少しずつ理解していった。


まず、結構な量を食べる。

ケバブという食べ物から、ホットドックにコールスローという小さなサラダ、サンドイッチにウインナー。

そして今現在、自分用で棒付きの綿あめとお土産にとマシューへの綿あめ(この町原産名物)を持って、また二人で手を繋いで歩いた。


そして話をしてわかったのだが、実は今日朝飯も昼飯も食べていなかったと言う。

イブキが寝ている間ずっと隣で付き添ってくれたらしく、飲み物以外なにも口にしていなかったという。

情に熱いのか、それとも我慢強いのか、あるいはただ単に面倒だったから食べなかったのか。


そして驚くことに、ジャンヌは自分と同い年であった。

イブキは成人して4カ月経つが、ジャンヌも成人して4カ月経つと言う。

聞いたところ誕生日もイブキと同じ月で驚いた。


マシューとは付き合いが長いそうで、出会ったのがジャンヌが齢15の時だそうだ。

初対面で今日会ったばかりだということもあり詳しい話はまだ聞いていないが、いつかもう少し仲良くなったらしようとイブキは思ったのだ。


長いショッピングエリアを出て、やっと長い階段の道を降り切ったイブキとジャンヌ。

ジャンヌに「足は痛くないか」と聞けばジャンヌは「平気」と頷いたのでさらに奥へと行こうと話すも橙色の煉瓦道が白い煉瓦道に変化した手前。


「おっきい……」


ジャンヌの呟きに目線を追って行けば其処には今までに見たこともない程に大きな建物がそこにあった。

周りの建築物の三倍はあるのではないかと思う程で屋根の天辺まで見上げようも首が痛くて見えやしない。

入口付近から伸びる青いブルーカッペットの傍には青みが強い不思議な植物がアーチの様に入口を彩り建物の周りを囲う様にして花の花壇が出来ていた。

建物の装飾もとても細かく不思議な模様や細工が描かれていた。藍色に輝く電光掲示板には青白い光で”美術館”と書かれていた。


「(…ん?まてよ、女ノ国で使われていた文字と違うのに何故美術館だと読めたんだ俺は…)」

「……イブキ?」

「ん?あぁ、悪い。どうしたジャンヌ」

「中、入ってみよう」

「そうだな、時間にはまだ余裕がある。入ってみるか」


ジャンヌに誘われるまま二人でブルーカッペットの敷かれた階段を上がりアーチを潜れば、館内の入口の傍に高齢の男性が立っていた。

おそらく従業員であろう、手には何かを書き記す為のバインダーに、館内の制服なのであろう藍色の不思議な形をした制服に身を包んでいた。

帽子に刺さっている長い金細工で出来た棒のようなものに、なぜかとても目が惹かれるイブキに、男性は気付いたようで人柄の良い笑みを浮かべ二人を招き入れた。


「おや、お若いご夫婦でおいでに…見学でいらっしゃいますか?」

「夫婦ではないんだが、見学できないだろうか?いくら掛かる?」

「ほっほ…うちの美術館はお金を必要とはしませぬ。このブラウアーヒンメルでは美術館は歴史ある建物であり歴史の保管庫でもあります。老若男女問わず歴史に触れ楽しんでいただけるようにお客様からはお金をとってはいないのでございます」

「そうなのか。なら、二人で。見学させていただく」

「二名様でいらっしゃいますね、かしこまりました…では、こちらを」

「…?これは…」


まるで蝋燭を飾り灯す為の燭台のようなものを渡されたイブキ。金で出来ているのであろう少々重みを感じるそれ。

ただし三つ又に分かれている訳ではなく太い一本の短い金の棒になっている。不思議そうにイブキが横目でジャンヌを伺えば入口の壁に飾られた小さな絵画たちをじっと見つめていた。

案外絵画や美術品に興味あるのか、などとイブキが思案していれば従業員の老人が「失礼」と零し帽子に刺さっていた金の細く長い棒を空中でくるりと素早く回したかと思えばイブキの持つ燭台に先端同士を重ね合わせた。

すると、


「!火が、」

「その緑の炎は私の杖とつながっております。この広大な美術館で迷うことなく、尚且つ会話も出来ますので音声ガイドもさせて頂くことも可能です」


何処から燃え盛っているのかわからない緑の炎が小さくそれでも消えることはない程に轟々と燃えていた。

初めて見るその色の炎に指先で触れてみるも熱くない。

彼が言うには「術者が意図して熱を持たせない限り人体に影響はありません」とのことである。

イブキには不思議でたまらなかった。


「これも”魔法”なのか…?」

「えぇ、お二人はこの国に初めてですかな?見たところその服装に顔立ち…旅の方?それとも観光客?故郷に魔法はございませんでしたかな?」

「あ、いやそれが…」

「イブキ」


イブキの左手を握られた手が強く引かれる。瞳が言っている「早く行こう」と。

ジャンヌの呼びかけにイブキは「ああ、わかった」と大人しく返事をすれば老人も空気を察し「貴重な時間を無駄話に使いお許しください」と深々と丁寧に礼をした。

罪悪感がこみ上げたイブキはその姿勢にこちらこそと手を仰がせようとすれば、ご老人はぱっと何事も無かったかのように頭を上げ笑い奥を緑の炎が灯る杖で指さした。


「それでは、この道を白い案内図と共にお進みください。絵画の前に立っていただければわたくしが説明を。何か聞きたいことがあればなんなりと炎に呼びかけ下さい」


その言葉を最後にイブキはジャンヌを連れ奥の部屋へ続く扉を開けた。

驚いたことに中は先程の受付を済ませた部屋とまるで雰囲気が違った。

エントランスでは大理石の床に真っ白な壁に金の装飾が施された上品な雰囲気だったが、この部屋は目が痛くなる程の白と黒のモノクロで壁も床も天井も統一されていた。

くらりと一瞬イブキが眩暈を起こしそうになるも、ジャンヌはイブキの手を引いて壁に飾られた幾つもの絵画をせわしなく見つめる。


「絵が…いっぱい……」

「そうだな、美術館だからな」


金の麦畑で豊作を嗜む老人の絵。

優雅な港町で大きな魚を引き上げる男の絵。

見たこともない程大きな竜の背中に乗り太陽に向かって剣を振り上げる女騎士の絵。

どれもこれも、筆者が違えど壮観さのある作品ばかりでイブキは素直に感動していた。

一方ジャンヌはというと、絵画に特に興味がないのかイブキがまだ部屋にある絵画を半分、全ての絵画を見終えていないというのにジャンヌは次の部屋に行こうと催促した。

控えめに、それでいて有無を言わせない勢いでイブキの手を次の扉へと引くジャンヌに、イブキは仕方ないといった表情で苦笑し早々に部屋を出た。


次の部屋も先程と同じく部屋の雰囲気がまったく違った。

天井は丸く、雲がちらばったかのような青空が描かれておりとても目に良い部屋だった。

壁に飾られた案内図。そのプレートには「彫刻部屋」と書かれている。

そこでイブキはまたしても文字は自分の国と違うものなのに何故読めるのかと再び思い、帰ったらマシューに相談しようと決心したところで。


「イブキ、行こう」

「おいおい、俺はまだ一個も見てないんだが…」


ジャンヌは中央に置かれた大きな彫刻を数秒眺めただけでもう満足したらしい。

先程の絵画部屋には居なかったが、彫刻部屋には数名地元の客が存在していたが、今しがた入ってきたばかりのジャンヌの発言に目を丸くしていた。

視線がわずかに痛く、謝罪を込めてイブキが小さく礼をして、いつの間にか解かれていたジャンヌの手を自然にとり次の部屋への扉を目指し彫刻部屋を後にする二人。


かさり、とイブキの耳にまるで紙を踏むような柔い音が不自然に聞こえた。


だがイブキは耳に何かごみでも入ったかと軽く耳の穴を指先で弄るだけで特に気に留めなく。

次の部屋は水彩画、その次は大彫刻部屋、写真、映像、立体アート等、たくさんの部屋をイブキとジャンヌが歩きまわりとうとう最後の部屋となった。

そこには、大きな大きな油彩画が天井高くたくさんに並べられた部屋だった。

首を上げれば一番上が高すぎて目を細くしても霞む程。そして円を描くように天井に向かって太く大きな木彫の螺旋階段が連なっていた。


そして、ここはどの部屋の中でも一番観光客が多く薄暗い部屋に緑色の炎がいくつもちらほらと浮かび上がっていた。


「(部屋によって構造が違うのはわかるがこの高さの天井はこの建物の外観からして不可能だ…やはりこれも魔法なんだろうな…)」


そんな中、一際目に引いたのは二段目の螺旋階段でたくさんの小さな子供と一人の大人が大きな一枚絵を真剣に見つめていた。

子供は制服を、大人はスーツのような服を着ているところからイブキは美術館見学だろうと察する。

ジャンヌはというと、たくさんの芸術作品を見すぎて疲れてしまったのか部屋を囲む絵画は見ずに不思議な白い模様が規則的に描かれた藍色の床を眺めぼーっとしていた。

イブキ自身、タダで入ったからと言ってこれだけの絵画を目のあたりにしてせめて何枚か見たいと思ったが、ジャンヌの事を気遣い今度は一人でゆっくり来ようと決め「行こう」と言ってジャンヌの手を引いて出口へ向かおうとすれば、先程の子供たちも先生の号令の合図に「ありがとうございました!」と元気よく答え出口に向かった。


ぞろぞろと階段を降りて子供たちは小さな声で笑いながらお喋りをして、出口へ向かうのをイブキは階段の手すり横手前で立ち止まり道を譲った。

ジャンヌはそんなイブキに対して何もいうこともなく。もう既に自分の意志で歩もうとする気もないのかイブキに引かれるがまま歩むのみ。

そうして先生を先頭に20名程の子供たちが階段を降り切ったところで、一番後ろで歩いていた茶髪の男の子の黄色いリュックから紙の束が落ちる。

少年は気付かないままそのまま歩いていく様で、イブキは慌ててジャンヌの手を離しその紙の束を拾い上げる。しおり、と書かれていた。


「そこの、茶髪の小さな君!」

「!はいっ」

「落としたぞ」


不思議そうに足を止め、首をかしげてイブキの表情を見た少年。

イブキの手に持った自身のしおりの存在を見止めると、慌てたように小走りでイブキの下に駆け寄ってきた。

黄色い帽子に、黄色いリュックに黄色い靴。白いブラウスに若葉色のブラウスに茶色のズボン。

髪はふわふわとした茶色で、見上げてくる瞳は紅桜のように深く鮮やかな桃色で瞳の奥にきらりと光るハートマークが見えた気がした。


そして近づいてきたその少年は思った以上に小さく、イブキの膝程に頭があるかないかぐらいの低い位置にあり、幼稚園生ぐらいであろうか。

イブキはそんなことを考えながら中腰になりその男の子に手渡した。


「ひろってくださり、ありがとうございました!」

「いや、い……」


イブキからしおりを手渡された男の子は、嬉しそうに笑みを浮かべ勢いよく頭を下げる。

そんな少年に手を振って苦笑すれば、男の子がかぶっていたリュックと同じく黄色い帽子がぱさりと落ちた。


帽子があったはずのその頭には、人間の頭にあるはずのない白が飾られておりイブキは言葉を詰まらせた。

少年は帽子を落としたことに気づき慌ててそれをしゃがんで拾い上げると、わたわたと帽子をを頭にかぶせて「えへへ」と照れたように笑みまた一礼した。今度はしっかりと両手で帽子を握って。

駆け足で走り去っていった少年を見詰め、イブキは思案する。


見てはまずかったのか、それともあれがこの世界の当たり前なのか。


「……かわいかったね、うさぎの耳」

「!」


どうやら、イブキの見間違いではなかったそれ。

帰ってからマシューに聞かなければいけないことがまた一つ増えた、イブキであった。






ジャンヌと一緒に


(碌に見て回ってないからアナウンスの炎も使わないで出ちまったな)

(…私は、満足)

((一番碌に見てなかったのはお前だろうが))

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

正義-Justice- 瀧澤乳子 @mika02241

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ