全体的に退廃的な雰囲気の満ちるなか、少年の出会った不思議で特別なな体験。彼の感じる痛みが、どんな結果をもたらすのか。先が恐ろしくも楽しみな、一篇です。
さかしき たすくです。 第9回カクヨムWEB小説コンテストで受賞いたしました。 どうぞよろしくお願いします。
思春期特有の言葉にできない鬱屈感。描かれる舞台は、大自然ならではの奔放さと不自由さ、そして産毛すれすれを掠めるような柔らかな不気味さ。この二つが奇妙とも微妙とも絶妙ともつかぬ形で絡み合い、リ…続きを読む
どこにも居場所の無い感覚に苛まれる少年が、田舎の親戚の家で過ごす一夏の怪奇短編小説です。親戚は浮世離れした小説家、屋敷に泊まったその晩から、得体の知れぬ少女の声に呼ばれるようになり……よくない"…続きを読む
あゝ、こんなクトゥルフ神話もあるのだ。いつもながら海野さんの物語は救いがあり救いようがない。それでも存在する限り誰もが何かを求めて、前を向いて歩いている。
上質なホラーは、読んでいると少し首筋のあたりが涼しくなる。それは作品を通じて、自分自身もまたこのほの暗い世界へと引きずり込まれようとしていると錯覚するからだ。いや、それは本当に錯覚なのか?そう…続きを読む
もっと見る