ゾンビもので現代社会に切り込んでいくなんて!

タイトルにあるように、こちらの作品はいわゆるゾンビものですけれど、描かれているのは「福祉」の問題なのです。

ゾンビ化が進行していく母を、主人公である息子はどう支えていくのか。そもそも「息子がどう支えていくのか」という問いが正当なのか。

また介護の問題を念頭に描かれているのは承知しつつも、育児に奮闘する自分にもすごく身にしみる言葉がたくさん出てくる物語でした。
じわっと泣けます。じわっと。

堅苦しくなりがちな「福祉」というテーマを、「ゾンビもの」のキャッチーな衣で読者に届けてくれるステキな作品です。
多くの人にこの作品が届きますように!

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