一緒に!空へ!

こういった作品にしては珍しく、読んでいて非常に軽いです。何行も何段落も設定が書かれたかと思えば、堅苦しい会話が続いて、しかも選ばれる言葉はとりあえず難しいものでげんなり――。ということがないんです!
それは設定が浅いとか手抜きとか言葉を知らないとか、そう言うことでは断じてありません。書きたいことや伝えたいことをはっきりとさせ、楽しませることを考えて書かれていると思いました。

だからこそ、読んでいく中で自分も空へと上がっていくような。物語の加速にあわせて、自分の期待もどんどん加速していくような、そんな作品です。各章各話が短時間でも読みやすい量であり、またそれぞれの区切りで退屈させられないため、空いた時間でどんどん読めます。
まあ、わたしは比較的まとめて読んでしまいましたけれども!仕方ないですよね!だって、心も加速してしまったんですから!

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