感覚を駆使した掌編

雨が降った時のあの匂い、あの肌ざわり、あのけだるい感じ……。
雨という現象に寄り添わないと書けない表現たちであるように思いました。

主人公もまた、雨に寄り添う者の一人。その理由は読み進めればわかりますが、その心情は、読み終わった今も如何様にでも捉えられ、ああかな、こうかな、と思い巡らせるのがとても楽しいです。

素敵な掌編です。ぜひ、お読みください。

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