鍛冶職を得て異世界に転生した男の日常をエッセイ風に綴る小説

お約束よろしくとチートはあるけれど、それヒャッハーするとか自慢して周りが驚くことはなく、生活するために使いはしても国家間のバランスは崩したくないと自重するほど。周囲の関係者も主人公の気持ちを尊重して程良い距離感で付き合っているのがいい。

一緒に生活する仲間は女性ばかりだけど、日本で言えば中堅どころの男性のように節度ある接し方。何か社会人になる前の女性たちを抱えた大家さんのよう。あれこれ心配する様子もなんかいい。

一話一話も程良く短めで読みやすく、クラフトの描写も程良く詳しく好奇心を刺激する。色々調べていそう。それぞれの性格を伺わせる言動の描写も程良くて良き。楽しく読んでいます。

※「土を喰う日々:わが精進十二ヵ月(新潮文庫)」を思い出します。

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