定まった運命の収束した形

哲学的な語り口で綴られる物語です。

人の生死の意味や運命などの途方も無い概念に対して思考する姿は、なんとも情緒的で人間らしさを感じます。

ただ自殺を選ぶことがいけないという思考停止した結論ではなく、本人を慮る姿勢や、心の不可思議にもメスを入れているように思います。

タイムリープ物ということで、やはり重要なのはエンディングだと個人的に思います。

いやはやこの結末は、予想した中ではある意味一番のものでした。

運命を捉えて生きることを考える時間も、良いのかもしれません。

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