変わらないわけにはいかないけれど、少しずつ前へ、道は続く。

エリカがバイト先の古道具屋「がじぇっと」に出勤すると。
いつも不機嫌な店長に、猫の耳としっぽが生えていた!

恐らくは一度、我々の水準以上に科学が発展した後で、戦争により失われた世界。
我々には何だかわかる機械類も、エリカにとっては魔法や妖精さん。
作者様の『つくも』シリーズや『迷宮雑感』が面白かったので。
“ダメな成人男性主人公”の印象が強く(すみません……)。
ほわほわしたエリカちゃんは、かなり意外でした。

二巡読んで、納得したんですが。
これ、仮に店長一人称だと、店長の魅力がうまく見えてこないんだなぁ。

誰かの役に立てない自分が悔しい、とか。
変わるのが怖い、とかのエリカの葛藤も。

小学校高学年以上の女子向けレーベルとかに入っていておかしくない話だな、と思いました。

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