転がり込んだ荷物、その名は

  • ★★★ Excellent!!!

訪れる人々と彼らの騒動を見守り、非日常をも取り込んでやがては日常と成して行く骨董店。その懐の広さは、頭上に広がるあの樹にも似て―――

十二番街にある、おんぼろで雑然とした(という表現では済まない)骨董店。そこにとんでもない"荷物"が運ばれて来るところから始まります。

当初文字通りの"お荷物"であったものが、ユージーンの言葉やオルトの態度にひとつひとつ輝きを得て行くさまに、えも言われぬ美しさを感じます。

今後どんな非日常が転がり込むのか。続きが楽しみです。