心には目に見えない鍵穴がある。

死んだ人間が新しく生まれ変わる前に準備を整える踊り場。
事故に遭い生死の境を彷徨っていた一人の少女が、踊り場で発した言葉は想定外のものでした。

そんな彼女が、恋愛の達人と呼ばれていた謎多きスグロ先輩と出逢い、未来は少しずつ変化していきます。

特に印象に残ったのは、人の心には目に見えない鍵穴があり、ぴたりと収まる鍵を誰かが持っているということ。

生と死を見つめ、生きることの意味を考えた時、現実と非現実の狭間で、彼女が見出した結論は……。

ファンタジー要素を含む恋愛小説。
心あたたまるラストに、ふたりの明るい未来が続くことを願います。

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