これはスプラッタとか、幽霊とかそういう目に見える類のホラーとは一線を画していると私は思う。だからと言ってホラーじゃない、という事はない。前述したある種直球的な怖さよりも、この作品にはじわじわと奥底か…続きを読む
恐怖とは、果たして何なのか?不安を煽られることでもあり、災厄に怯えることでもあり、居るかどうかもわからぬ存在に恐れを抱くことでもある――けれど一番怖いのは、『当たり前だと思っていた日常がゆるやか…続きを読む
作者様が紹介文にて、『心を気付かない程少しずつ切り取り続けていく恐怖を与え続ける事が出来ればと思います』と仰っておりますが、少なくとも私にとっては、その試みは成功していると言えるでしょう。正直に…続きを読む
まるでサウンドノベルを読んでいるかのように、読み終えてなお謎を残す七つの物語。主人公たちの、すさんだり歪んだりした心の中に、いつの間にか「彼女」が入り込んできます。繊細な日常描写からの「彼女」とそ…続きを読む
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