さつきまつ花橘に、昔の香、今もただよう。

親しく心を交わしていた弾正の宮を亡くし、
傷心のままいつしか1年が経とうというころ、
和泉式部のもとを懐かしい少年が訪ねてきた。

高校の古文の教科書にも載る有名な作品の超訳。
柔らかな語り口で親しみやすく書かれている上、
当時の貴族の習俗もさりげなく説明されている。

わかりやすい! 超訳、流行れ!
高校時代、古文の恋愛物は超絶苦手だったのだが、
この超訳ならすんなりわかって原文も理解できた!

余談ながら。
母校の校歌に「花橘」が取ってあった。
このレビューのひとこと紹介、校歌です。