ほのぼのとしたかけ合いの、殺伐とした主人公二人

うだつの上がらない第四王子ローテムが召喚してしまったのは、王族伝統の人魚ではなく、悪魔だった……!
召喚しただけで処刑レベルのその失敗を隠すために、ローテムは目指す気もなかった王位継承を目指すことに。
人間や人魚とは価値観が異なる悪魔リリィに振り回されながらも、
ローテムの継承順は着実に上がっていく。
控えめ、平凡……そんな風に生きてきた主人公ローテムだが、その実はつまり「怠惰」。
怠惰と悪魔が手を組んでしまうとこうも恐ろしいことになるとは……。
主人公らしい主人公の、そんな黒い面も予感させられるのが本作のいいところである。
タイトル通りのダークなファンタジー。
前作も面白かったけど、今作の美学もイイですね!

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