【漢文超訳】襄陽守城録―最前線に着任したら敵軍にガチ包囲されたんだが―   氷月あや

過去を甦らせる


https://kakuyomu.jp/works/1177354054884171637


宋代の歴史資料の超訳。といってしまえば簡単だが、これが面白い。


細やかな説明が入り、簡単な原文に肉付けをし、臨場感あふれる戦場の様子を鮮やかに甦らせる。


東洋史を専門とする著者の知識が遺憾なく発揮されている。同著者の短編歴史小説「いけず」を読んだときにも思ったのだが、知識がしっかりと想像を支えているがゆえの安定感がある。


全くの門外漢をここまで引き込む手腕はさすが。

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