魔法大学院第三呪術研究室には研究費がない トクロンティヌス

 研究ってこんなかんじ


 https://kakuyomu.jp/works/4852201425154885756


 架空の異世界の大学の架空の研究者たちが架空の魔法を研究している、というそれだけの話。それなのに、多少なりとも研究の味を知った人間にはとてつもなく面白く「濃い」。


 

 政府の方針に触れることなどまずないような研究をしていても、研究費の多寡は社会や政府の要請と切っても切れない関係にある。ある特定の分野の研究費がひあがり、結果としてその分野の研究が大きく停滞することなど珍しいことではないのだ。

 そう考えると、とてつもなくリアリティを持つタイトル——なにしろ研究費が「ない」のだ——であり、中で語られる物語もタイトルを裏切らない。

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