第9話
その日は台風一過の良く晴れた日だった。
朝起きたときは辺り一面水溜まりで、家の軒からは屋根に残っていた雨水が、ポタポタ垂れていたが、昼を過ぎると地面も家も木々もすっかり乾いた。
前日の台風の凄さを物語る、折れた木の枝や、吹き飛ばされて壊れた看板や、強風にむし取られた大量の葉っぱがあちこちに散乱していた。おかげで、鉄雄と静子は、庭に溜まっていた、何処かから吹き飛ばされてきたゴミを片付けるのに半日を奪われてしまった。
漸く庭の片付けが終わり、昼飯の冷や麦を食べ終わると、鉄雄はいつものように縁側で日向ぼっこをした。涼しい風が大地の熱を吸い上げ、日向ぼっこをするには最高の日だった。太陽はギラギラ眩しかったが、部屋には涼しい風が吹き込むので、クーラーをつけなくても充分涼しかった。
空は秋空のように青く、白い雲が全速力で駆け抜けていった。竹林は歓喜に踊ってざわざわと、風鈴は五月蝿いくらいに鳴り響き、蝉も負けじと大声で歌っていた。
奈美は鉄雄のすぐ側の居間で単行本を読んでいた。静子は台所で洗い物をしている。
部屋の中は妙に静まり返っていた。美香がいない所為かもしれない。美香は前日の台風で滅茶苦茶になった彼女の家の家庭菜園を直しているのかもしれない。その日はまだ一度も彼の家を訪れていなかった。水道の流れる音と食器のあたる音だけが異次元の洞窟から響いているように、不思議と沈黙を破らずに聞こえていた。
「いい風だ」
鉄雄は誰に言うでもなく、一人呟いた。
風鈴が自転車のベルのようにけたたましい音を響かせていた。
風鈴の短冊がクルクル水平に回る。近くの木で蝉がジーと鳴いて飛び立った。遠くで子供が泣きながら母親を呼んでいる。
午後の陽射しが暖かい。そろそろと甘い砂糖菓子のような、良く干した羽毛布団のような微睡みが鉄雄の足にまとわりついてきた。このまま柱に寄り掛かって寝てしまおうかとも思ったが、それも惜しいような気がした。半分寝て、半分起きている、このフワフワした快感をもう少し味わっていたかった。
鉄雄はズボンのポケットから煙草を取り出して、眠気が覚めないようにゆっくりと煙草に火を付けた。
煙草の煙を一服する。美味かった。煙をゆっくり吐くと、風がその煙を吹き払った。
部屋の奥では奈美が静かに本を読んでいる。時々、部屋に入り込む微風が彼女の長い髪の毛をサラサラと撫でている。
「奈美、何読んでるんだ?」
目を細め、庭のスモモの木の方を眺めたまま鉄雄が尋ねた。
「遠藤周作」短い答えが返ってきた。
「ふうん」鉄雄が無関心に頷いた。
鉄雄は幸福感に満たされていた。この幸せな気持ちが永遠に続けば良いのに、と心から思った。気持ちのいい天気と、心の絆で繋がった家族が一緒にいる事。これ以上の幸せがあろうか。
庭に一匹のテントウ虫が迷い込み、小さなハミングを響かせて大きくもない庭を飛び回っていた。
ブウゥゥゥゥゥン。
リリリリリリリーン。
ざわざわざわざわざわざわ。
テントウ虫と風鈴と竹林の交響曲。
その瞬間に僅かな静寂。
完全な静寂。
確かにその音は聞こえた。
ブウゥゥゥゥゥン。ギュン、ギュウン。
その音はテントウ虫のハミングではなかった。もっと機械的な音。モーター音と油圧シリンダーの動く音。サーモスタットの様な音。それらがてんでバラパラに低く、小さく呻いた。それも非常に近くに。
鉄雄は初め、空耳だと思った。しかし、確かに聞こえる。鉄雄は耳を澄ませて辺りを伺った。
確かに聞こえる。鉄雄は跳び起きて、辺りを食い入るように観察した。
「お兄ちゃん、どうしたの?」鉄雄の異常な行動に驚いて奈美が尋ねた。
「奈美…」
鉄雄は四つん這いで奈美ににじり寄り、彼女の左腕に耳を近づけた。
「左手を挙げてみろ」
奈美はバーベルを持ち上げるように左手を持ち上げた。
ギュギュ、キューン。
彼女の腕の中から音がした。
サイバーリムだ。
だが、それだけではない。もっと複雑な音がしている。
「奈美、服を脱いでみろ」
鉄雄が鋭い視線で彼女を睨んだ。
「何言ってるの?お兄ちゃん」
彼女は怯え、後ずさった。
鉄雄は彼女に近付くと、構わず彼女のブラウスの襟をつかんで、力一杯引き裂いた。
「キャーッ、いやーっ」奈美が叫ぶ。
「鉄雄!何やってるの!」
静子が血相を変えて台所から走ってきた。
静子の前には、破れたブラウスを片手に握りしめた鉄雄が仁王立ちして、その足許には上半身裸で、背中を丸めて蹲っている奈美がシクシク泣いていた。
鉄雄はブラウスを投げ捨て、屈み込んで、奈美の背中を見つめた。
奈美の背中の左側、丁度ブラジャーの紐の上辺りに五センチ角程度の四角形が薄い線で描かれていた。鉄雄はその一辺に親指の爪を突き刺し、奈美の背中を抉った。すると、その四角形は蓋のようにパカッと開いた。抉れた彼女の背中にはプラスチックのパネルがあり、そのパネルには沢山の接続端子やボタンや調整摘みが並んでいた。
開発済みとは聞いていたが、まさかそいつが目の前にあるとは信じられなかった。
「これはアンドロイドだ!奈美じゃない!」鉄雄は静子に向かって叫んだ。「本物の奈美は何処へ行ったんだ!」
静子は言葉を失い、呆然としていた。
「奈美は何処へ言ったと聞いてるんだ!奈美を返せ!」
鉄雄は母親ににじり寄り、彼女の襟首をつかんだ。
静子は顔面を蒼白にさせて力無く立っていた。
鉄雄は突然頭に血が上り、静子の頬を思い切り平手で殴った。生まれて初めて女性に手を挙げ、生まれて初めて母親を殴った。だが、鉄雄にはその罪悪感を感じる余裕は無かった。もう、訳も分からず何度も母親を殴った。
静子は身体を壁に叩き付けられ、床を転げ回った。それでも鉄雄はがむしゃらに母親の顔を殴り付けた。静子は殴られながら聞き取れない、譫言のような声を発して泣き出した。
奈美の姿をしたアンドロイドは、どうしたらいいか分からずに、不思議そうな顔をして二人を眺めていた。
「てっちゃん!」
美香の叫び声で漸く鉄雄は我に返った。
「一体何してるの?気でも違ったの?」
部屋の入り口で美香が真っ青な顔をして突っ立っていた。
「お前もアレを知ってたのか!」
鉄雄はアンドロイドを指さし、美香を睨み付けた。
「奈美を何処に隠した!」
「待って。落ちついて」
美香は静子の襟から鉄雄の腕を引き剥がした。
「うるさい!早く奈美を返せ!」鉄雄は美香の肩を激しく揺すった。「一体、奈美はどうしたんだ!」
「亡くなったのよ。一年前に」
美香は鉄雄の目を見つめ、冷静に告白した。
鉄雄は血走った目を見開いたまま動けなくなった。そのまま時が凍りついていくのが解った。
もしかしたら、と思ってはいたが、受け入れ辛い回答だった。
「さあ、お母さん」
そう言うと美香は、床にしゃがみ込んで泣き崩れている静子の腕を取り、静子を奥の床の間に連れて行った。
暫くして美香が戻ってきた。
美香はアンドロイドの奈美の後ろに回ると、鉄雄が開けたパネルの中のボタンを一つ押した。すると、アンドロイドの表情はそのまま固まって動かなくなった。
「さあ、全部話すわ。ここに来て」
美香はアンドロイドから少し離れた所に正座した。鉄雄も、言われるままにフラフラと美香の前に来てだらしなく胡座をかいた。
「一年前の七月、奈美は体調を崩して入院したの」美香はゆっくり話し出した。「始めは、先生方も大したことはない、って言ってたんだけど、大事を取って入院したの。だけど、翌日になると急に容態が悪化して、昏睡状態になっちゃって…。先生方も一生懸命やってくれたのよ。でも、それから二日後の朝、とうとう冷たい身体になっちゃったの。あの娘、魘されながらずっと言ってたのよ、『お兄ちゃん、お兄ちゃん』って」
鉄雄の目から突然、涙が溢れだした。鉄雄は惚けた顔のまま、涙を拭うでもなく、黙って話を聞いていた。
「一番悲しかったのは、おばさんかもしれない。おじさんが病気で亡くなり、今度は奈美まで……。あなたは遠い惑星の衛星軌道にいるし…。それでかもしれない、おばさんがあんな物を買うなんて言い出したのは」
美香は膝の上の両手を見つめ、少しためらった。
「お通夜の日にね、おばさんが言ったの、鉄雄にはこの事を教えないで、って。どうして、って聞いたら、サイバーリムを応用したアンドロイドが発売されたから、特注で奈美にそっくりのアンドロイドを作ってもらうから、って言ったの」
「お前は反対しなかったのか」鉄雄は震える声で美香を非難した。
「反対したわ。でも、鉄雄が大事にしていた奈美を死なせてしまったなんて鉄雄には言えない、っておばさんが言うから…。『私がこんなに辛いのに、奈美のことをあんなに可愛がっていた鉄雄が奈美の死を知ったら、鉄雄はおかしくなってしまう』っておばさんが泣きながら言うから、あなたの事思って私も同意したの」
言いながら、美香は泣きだした。しかし、気丈にも彼女は話し続けた。
「奈美の生命保険の死亡給付金を使って、あれを手に入れたの。病院で撮った立体写真でボディーを作って、奈美の声の入ったMDで声を作って、奈美の日記と私たち二人の記憶を元に彼女の経験を作ったの」
「もういい」
鉄雄は両手の拳を握りしめ、こみ上げる嗚咽を堪えた。
空虚感とやるせなさの波が押し寄せる中、鉄雄の心の隅に引っかかっていた疑問が一気に答えをたたきつけた。
宇宙港で久しぶりに会った奈美の無機質な顔、火星の石を持って帰る約束を覚えていなかったこと、釣りに行くとき、母が奈美に『水に近付くな』、と言ったこと、釣りをしている奈美の機械的な仕草、全てが怒涛の奔流のように鉄雄の脳になだれ込んできた。
全部茶番だったんだ。そして、母と美香はその茶番を演じ続けるしか術を知らなかったんだ。
「もういい」
再び鉄雄はそう言うと、涙に濡れた美香の手を優しく握った。
「だけど、これは機械だ。奈美じゃない。こんな事しちゃいけないんだ」
「解ってる」
「母さんは俺が説得するから…」
その時、二人の後ろで奇妙な音がした。
ギュ・ギュッ、ギュイーン。
二人は、ハッとして見つめ合った。
ギューン・ギュッ、ギュギューン。
振り向くと、そこには電源を切った筈のアンドロイドが立っていた。瞳を大きく見開き、口元には微かな笑みを浮かべている。
二人は驚いて立ち上がり、美香は怯えて鉄雄の胸に飛び込んだ。
「お兄ちゃん、お帰りなさい」アンドロイドが笑顔で喋った。「火星の石、ありがとう。ちゃんと私のお墓に置いてね」
さっき美香がアンドロイドの主電源を切ったのを、鉄雄ははっきり見ていた。主電源が切られていれば、身体はもとよりプログラムの立ち上げやCPUの作動さえ不可能な筈だ。
二人は暫く何も喋れなかった。驚きのあまり、石のように固まって立っているのが精一杯だった。
「バグったのかしら…」美香が口をあんぐり開けて、不思議そうに言った。
「非常用のバッテリーが働いたのかもしれない」鉄雄が目を見開いたまま、美香に耳打ちした。
奈美のアンドロイドは、上半身下着だけのあられもない姿で微笑んでいた。気の所為か、さっきより生き生きとした目で鉄雄を見つめていた。
「非常用のバッテリーなんて積んでないわよ」
美香が震える手で鉄雄の腕にしがみついた。
「お兄ちゃん…?」
アンドロイドは不安げに小首を傾げると、立ち上がって鉄雄達に一歩近付いた。その仕草が余りにも生前の奈美に似ていたので、鉄雄は腹が立ってきた。
金属とシリコンの塊に、今は亡き妹の物真似をされているかと思うと、愛しい妹を馬鹿にされているような気がして、腸が煮えくり返った。
「どうして動いてるのよぉ」
美香が半べそになって、鉄雄の肩の後ろに顔を埋めた。
アンドロイドは更に二・三歩、彼等に近付き、彼等はそれに合わせてズルズルと後ずさった。すると、アンドロイドは立ち止まり、ニッコリ微笑んだ。
砂糖菓子のような甘い笑顔だった。生きていた頃の奈美と同じ、愛らしい笑顔だった。
突然、バチバチと音がして、アンドロイドの身体のあちこちから青い火花が散った。それと同時に、鉄雄の頭の中でも青い火花に似たものが散った。
「超伝導よ。常温超伝導で回路が復活したのよ」
美香の声は、叫び声と鳴き声の入り交じったものになっていた。
「いや、違う」
鉄雄はアンドロイドの前に歩み寄った。
「奈美なんだな」
鉄雄がアンドロイドの目を凝視すると、それは生き物のように艶かしく潤って見えた。
「私も今帰ったとこ。ちょっと身体を借りてるの」
アンドロイドはちょっとおどけて微笑んだ。その微笑みは今までの機械的なものではなく、温かく優しい笑顔だった。
美香は口をあんぐり開けて、二人を交互に見つめた。
「ラムダはいたでしょ?お兄ちゃん」
奈美の、黒く、深く飲み込まれそうな瞳が鉄雄を見つめいていた。それは機械の眼ではなく、生きている奈美の瞳そのものだった。
「ああ、まだ眠っていたよ。シュシュの歌も聞こえたよ」
確かに彼女は奈美だ、と鉄雄は確信した。
「ラムダって誰?」美香が尋ねた。
「奈美と俺しか知らない物語の主人公だ」
鉄雄は機械の奈美をギュッと抱きしめた。彼女は確かに奈美だ。この世でラムダの物語を知っているのは鉄雄と本物の奈美だけなのだから。
「信じられない…」
美香は眼を見開いて驚いた。
「お兄ちゃん。お母さんと美香を許してあげて。お兄ちゃんの為を思って、私が死んだことを黙っていたんだから」
奈美の眼はもの悲しく、嘆願していた。
「ああ、分かった」
「約束してくれる?」
「約束する」
それを聞くと、奈美は満願の笑顔を作った。
「お兄ちゃん。私、お兄ちゃんの妹で本当に良かった。ちょっと短かったけど幸せな一生だった。お兄ちゃん、本当にありがとう。これからは、私の分まで美香とお母さんを大事にしてね。
そう言うと、奈美は突然苦しそうに眼を細めた。
鉄雄は瞬間的に直感した。奈美の魂は、あの世に去ろうとしている。
「待て、奈美!このまま、この身体に残るんだ。いいな!」
鉄雄は奈美の身体を揺すって叫んだ。
「駄目なの。あまり永いこといられないの。もう行かなくちゃ。お兄ちゃんが約束守ってくれたから、お礼とお別れを言いたかっただけなの。きっとまた逢えるから…」
奈美は悲しそうに微笑んだ。
「おい、待て!奈美!」
「御免なさい。時間がないの。それに、ここにいるのって、すごく疲れるの」
「待て!許さないぞ!この身体に留まるんだ!いいな!」
「私はいつも、みんなの回りにいるから…」
奈美は二人に微笑んだ。
「奈美ーっ!」鉄雄は力の限り叫んだ。
鉄雄の叫び声は、杜を越え、河を越え、遥か空の彼方まで響きわたった。
まるでスローモーションのようにゆっくりと奈美の表情が優しい顔になっていく。そして、魂が身体から抜け飛ぶように、笑顔がゆっくりと消えていく。星のかけらを散りばめたような笑顔だった。
鉄雄は、どうにかして奈美の魂を呼び戻そうと、何度も奈美の身体を揺すったが、奈美の身体から段々力が抜けていくのが手に取るように分かった。周りの時間がもどかしいほどゆっくり進んでいた。何かを叫ぼうとした鉄雄の喉元から嗚咽に似た呼吸の音がした。
奈美は最後に鉄雄に頷き、そして、ゆっくり瞳を閉じると、蹲るような姿勢で固まって床に転がり、再び動かなくなった。
やがて、アンドロイドの身体に再び青い電光が駆け巡り、身体の内部で「ボン」と鈍い音がして、背中のパネルから白い煙が吹き出した。
鉄雄は嗚咽を堪えて蹲り、美香は恐怖と驚愕に震え、ただ右手の人差し指を噛んだまま立ち尽くしていた。隣の部屋からは静子の泣き声が微かに聞こえた。
鉄雄は悲しみを堪えて立ち上がると、美香の身体を優しく抱きしめた。二人の足許には奈美の身体を模した機械が冷たく横たわっている。何か異様なものが。鉄雄や鉄雄達にとって有害な奇妙な物質が。
鉄雄と美香は、それをまるで今初めて目にするかのように不思議な気持ちで見おろしていた。悲しみや、切なさや、やるせなさは何処か遠い空の彼方に飛んでいき、目の前に横たわる残骸のように二人の心は何も感じとることが出来なかった。
部屋の中は森閑としていた。
軒下で相変わらず風鈴が五月蝿く鳴り続け、時々思い出したように、虫の羽音が聞こえた。
暮れかけた青い空に風が駆け巡り、竹林をごうごう、ザワザワと踊らせていた。
夕刻のベールに包まれて、青すぎる位に青い青空にほんのり黄昏色に染まった雲がゆっくり渡り、その上空にはスペースコロニーが月のように冷ややかに留まっていた。
夏の午後の沈みゆく太陽に蝉達は歌い、ヒグラシまでもが歌い始めた。
まるで、いつもの夏休みのようだった。
大地を駆けた少年の頃の夏休みのようだった。
夏休み 相生薫 @kaz19
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