とある村の、「永久」につながる出来ごと。

余計なものを省いた、ユーモア溢れる語り口がとても良いですね。

女の子とドラゴンの出会いから始まる、貧しい辺境の村での決して穏やかとは言えない日々。
それがやがて、穏やかな風が似合うはるかな時の流れへと、読み手をいざなってくれます。

ドラゴンの最期の一言で、詳しく語られる事のなかった“不吉な影”に、少しモヤモヤとわだかまりそうだった心を、しっかり洗い流してもらえました。