正反対なようで似た者同士な君と僕は必ず出会う運命にあったんだ

内向的な大学生、宗平と、きっぱりした高校生、伊澄。
出会うはずのない、遠く離れた2人を結び付けたものは、
白くて不思議な「お守り」の石だった――そんな奇跡。

SF風味の青春小説・恋愛小説で、謎解きの仕掛けもある。
伊澄の正体や互いの距離の秘密は、見えそうで見えず、
その絶妙なバランスが読者の好奇心を刺激してやまない。

みずみずしく繊細な筆致で綴られる宗平や伊澄の片想い。
それぞれの恋の辿る軌跡と、輝石を通じた奇跡の行方は、
温かな読後感をもたらすラストシーンへと続いていく。

さらりと読める、爽やかなライト文芸作品。

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