概要
嗚呼、伝説の古代ローマ寿司。握らなければ群馬が滅びる。
高田馬場駅から徒歩数分。
結界によって一般人が認識できない領域に『すし処 ギンさん』は存在します。
そこで振る舞われるのは、他では味わえない一風変わったネタ――マモノ寿司。
ひょんなことから店主ギンさんの仕入れを手伝うことになったわたしは、群馬県にあるという伊勢海(イセカイ)で、古代ローマ時代に握られていたという伝説のネタを探し求めるのです。
結界によって一般人が認識できない領域に『すし処 ギンさん』は存在します。
そこで振る舞われるのは、他では味わえない一風変わったネタ――マモノ寿司。
ひょんなことから店主ギンさんの仕入れを手伝うことになったわたしは、群馬県にあるという伊勢海(イセカイ)で、古代ローマ時代に握られていたという伝説のネタを探し求めるのです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!うまい!妖怪食の、そのさらに『向こう』へ……
世の中には “そこまでして食わないといけないものなのかっ?” と、
疑問を抱かざるを得ない「食」というものがあります。
北欧の発酵塩漬けニシンの缶詰とか、お隣半島のガンギエイのナンチャラとか、
我が国のクサヤにマグロの目玉とか、枚挙に暇がありません。
これほどイカモノグイが蔓延っているということは、きっとそこには
何らかの人類が到達すべき忍耐と見栄と飢えへの贖罪、
そしてちょこっとの “食えるんだからきっと美味さもある!” という探究心が、
ただ脳内麻薬の誘惑だけに留まらない「究極のヘブン」として、
『成仏』への「彼岸の道」のように厳然として存在するゆえなのでしょう。
登場人物たちは…続きを読む