封印
逢魔ヶ時に影伸びる
八衢に立つそれは
しきりに僕を手招くのだ
応じて向かう先は
あちらの見えぬ長い橋
軋む音を耳に
青竹の香に誘われて
とうとう竹藪に至る
そこに建つ小さな祠には
怪しげな札が貼られていた
封印は、解かれるものだ、と
誰かが僕に語りかける
僕は覚えず
札に手を伸ばした
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