色々なホラー、オカルト話が書いてあって、面白いと思いました。文章も読みやすくて、ホラーが好きな人には、もちろんのこと。ホラーが好きでもない人にも、お勧めの作品です。
人が『怖い』と思うものは、似ているのかな、と思います。暗闇であったり、隙間であったり、ふとした拍子に気づいた類似性だったり……。いずれも、普通に生活しているこの空間に潜んでいます。別に、『非日常』に『恐怖要素』があるわけじゃない。この作品では、そんな日常に潜むちょっとした『怖さ』が、短く、無駄のない文章で綴られています。身近にある『怖い話』『不思議な話』が集まったこの作品。ぜひ、覗いて見てください。幼いときに感じた恐怖まで思い出して、何気ない写真まで怖しく思い始めるかも知れませんよ。
自身に重ね合わせることができる、身近な不思議。「そんなこともあったなぁ」と懐かしい気持ちにもなるが、謎は謎のまま。気のせいかもしれない、でもちょっと怖い。そんな体験、ありませんか?
ほんのり怖い掌編集。古き良き時代(?)のネットのオカルト掲示板のような雰囲気があります。シンプルでシャープな文章で語られる怖い話は、理由も真相も不明だからこそ想像が広がります。特に「百物語」「おまじない」「夏のおわり」が好きです。短い時間でさくさく読めること、余韻を楽しめること、が本作のイチ押しポイントです。
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